11月16日(土)に、只見町ブナセンター友の会主催イベント「ブナの葉染め体験会」を、ただみ・ブナと川のミュージアム1階セミナー室にて開催しました。参加者は町民18名、町外者9名の計27名の参加がありました。講師はブナセンター友の会の「ぶないろくらぶ」の皆様でした。
初めに、只見町がユネスコエコパークに登録された経緯や草木染めの歴史などもお話しいただきました。途中で只見町ブナセンターの紹介や友の会活動などの話題を挟みつつ、本日のブナの葉染めの手順をお話しいただき、ブナの葉染め体験が始まりました。
まず、模様付けのため、割り箸やビー玉、小石、輪ゴムを使って布を絞ります。絞るとその部分だけ染色されないので模様が残ります。染める布は、ぶないろくらぶが用意して下さった綿の手拭いを使用しました。
次に、染料に浸して布を染めていきます。染料はぶないろくらぶが用意したブナの葉から作ったものです。ブナの葉の染料は年によって少しずつ色が違います。今年は黄色が強く出るとのことでした。今回の体験会ではまとめて鍋に入れて媒染液で煮るため、自分のものがわかるようにマーキングしてから煮出していきます。
1回目の染めが終わったら次は媒染です。媒染は植物の持つ色素を糸や布に発色させ定着させる工程です。水洗いで冷ました後に媒染液に浸します。今回はミョウバン媒染をしました。
媒染には時間がかかるため、参加者の皆様は待ち時間に案内付きでミュージアムを見学することになりました。
見学が終了するころには媒染も終わり、次は2回目の染めになります。ミョウバン媒染液から布を取り出し、水洗いしてまた染液に入れて煮ていきます。
1回目と同じように染液で煮込み終われば最後の手順。水で冷まし絞りを解いて仕上げに入ります。
仕上げに水洗いしてよく乾かすのですが、体験会では水洗いの段階で終了になりました。出来上がったものは参加者が持ち帰り、乾かすことで完成します。ぶないろくらぶの皆様は、草木染めのものは使用を続けているといずれ色落ちしてしまうが、染め直すことでまた使い続けられるとお話しされていました。
最後に思い思いの模様を描いた手拭いを掲げて記念撮影をしました。参加した皆様は和気藹々とした雰囲気の中で、楽しく染め物ができたようです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
2024年11月17日
11/16(土) 只見町ブナセンター友の会主催「ブナの葉染め体験会」開催報告
posted by ブナ at 11:27| イベント
2024年11月13日
2024年11月10日
企画展「ブナ林の木に生かされる〜雪国のブナを極めるU〜」、ブナセンター講座「マタギの里でしな布を織る」開催のお知らせ
只見町ブナセンター付属施設 ただみ・ブナと川のミュージアムでは、11月9日より企画展「ブナ林の木に生かされる〜雪国のブナを極めるU〜」を開催しております。
一昨年の企画展「雪国のブナを極める」では、地史的なブナ林の広がりの移り変わりから、種としてのブナの生態、さらにブナ林に依存する多様な生きものまで幅広く解説しました。
続編としての本企画展では、そのブナ林に生かされ、雪国の暮らしと文化の礎となってきた姿を振り返るとともに、現代の生活にブナ林を活かす取り組みについて解説します。
【会期】2024年11月9日(土)〜2025年6月30日(月)
【会場】ただみ・ブナと川のミュージアム 2階ギャラリー
企画展に合わせて、ブナセンター講座「マタギの里でしな布を織る」を開催予定です。
【日 時】2024年11月30日(土)10:00-12:00
【会 場】ただみ・ブナと川のミュージアム 1階 セミナー室
【講 師】大滝ジュンコ氏(現代美術家・しな布作家)
【参加費】無料
【お問い合わせ】電話 0241-72-8355 (只見町ブナセンター)まで
どうぞお誘いあわせの上ご参加くださいませ。
posted by ブナ at 10:12| 企画展
2024年11月07日
只見ユネスコエコパーク10周年記念にあわせて只見町がネイチャーポジティブ宣言を発表しました
11月4日(月・振休)、季の郷湯ら里にて、只見ユネスコエコパーク10周年記念映画上映会・記念式典が開催されました。およそ150名の方にご参加いただきました。

満員御礼の会場
映画上映会では、民族文化映像研究所が作製した「越後奥三面(えちごおくみおもて)ー山に生かされた日々」を上映しました。現在はダム湖底に沈んだ新潟県朝日村奥三面集落の山猟、川猟、採草など山村の日常の生活文化を記録したドキュメンタリー映画で、只見町と同じ豪雪の山村にある暮らしは、只見町のそれと非常によく似ていました。

映画の上映
記念式典では、渡部勇夫町長が「登録から10年、この間の取り組みに対してご支援・ご協力を賜った皆様に厚く御礼申し上げます。ユネスコエコパークはまちづくりの根幹。取り組みを加速させていきたい。引き続き、多くの皆様のご指導・ご協力ををお願いします。」と挨拶されました。
また、ユネスコエコパーク推進係の担当者から10年間のユネスコエコパーク関連事業の活動が報告されました。
最後に、渡部町長は、生物多様性を回復軌道に乗せる国際目標「ネイチャーポジティブ」を宣言しました。この宣言を機に、只見町はネイチャーポジティブの実現を目指すとともに、人と自然が共に豊かに暮らすユネスコエコパークの地域づくりをより力強く進めていく予定です。
宣言内容については下記のURLからご覧ください。
https://www.town.tadami.lg.jp/information/2024/11/005223.html

満員御礼の会場
映画上映会では、民族文化映像研究所が作製した「越後奥三面(えちごおくみおもて)ー山に生かされた日々」を上映しました。現在はダム湖底に沈んだ新潟県朝日村奥三面集落の山猟、川猟、採草など山村の日常の生活文化を記録したドキュメンタリー映画で、只見町と同じ豪雪の山村にある暮らしは、只見町のそれと非常によく似ていました。
映画の上映
記念式典では、渡部勇夫町長が「登録から10年、この間の取り組みに対してご支援・ご協力を賜った皆様に厚く御礼申し上げます。ユネスコエコパークはまちづくりの根幹。取り組みを加速させていきたい。引き続き、多くの皆様のご指導・ご協力ををお願いします。」と挨拶されました。
また、ユネスコエコパーク推進係の担当者から10年間のユネスコエコパーク関連事業の活動が報告されました。
最後に、渡部町長は、生物多様性を回復軌道に乗せる国際目標「ネイチャーポジティブ」を宣言しました。この宣言を機に、只見町はネイチャーポジティブの実現を目指すとともに、人と自然が共に豊かに暮らすユネスコエコパークの地域づくりをより力強く進めていく予定です。
宣言内容については下記のURLからご覧ください。
https://www.town.tadami.lg.jp/information/2024/11/005223.html
posted by ブナ at 00:00| イベント