2018年04月23日

キタコブシやサクラが満開です!


春の暖かな日差しが続き、見る見るうちに雪解けが進んでおり、町内ではいろいろな花が見ごろとなっています。
ブナセンター前の只見川公園の様子です。

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キタコブシ
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サクラ
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シロヤナギ

小さくて見づらいですがシロヤナギの写真にヤマガラが映っています。
カメラを気にも留めず夢中で花をついばんでいました。
ほかにも、ツグミやヒヨドリ、アトリなどたくさんの鳥が花を目当てにやってきていました。
ブナセンター前の池ではヤマアカガエルの卵塊やおたまじゃくしを見つけました。
もう少しで足が生えそうです。
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ほかにも町内を散策するとカタクリやフクジュソウを見かけるようになり、歩くのが楽しい季節になりました。見られなくなってしまう前に春の彩りを楽しみたいと思います。

ブナセンターでは、5月4日(金)、5日(土)に春の自然観察会をおこないます。
詳しくはこちらをご覧ください。→ 春の自然観察会
お申し込みは5月1日(火)まで受け付けております。
ぜひぜひご応募ください!
皆さんのお越しをお待ちしております!
posted by ブナ at 09:43| Comment(0) | できごと

2018年04月15日

ユビソヤナギの野外学習をしました

先日、町内の小学校の5年生を対象にユビソヤナギの野外学習を行いました。

ユビソヤナギは、環境省および福島県のレッドリストで絶滅危惧U類に指定されている種です。「只見町の野生動植物保護条例」に基づく町指定貴重野生動植物にも選定されました。生育地が東北地方の山間部の河川に限定されていることと、河川環境は人為的な改変が著しく生育環境の消失が懸念されることから、保護・保全が必要とされています。只見町と南会津町を流れる伊南川では、およそ40kmに渡って分布しており、ここは日本最大級のユビソヤナギの生育地となっています。

今回は、町内でも比較的観察しやすい「ただみ観察の森」に指定されているユビソヤナギ林で観察会を行いました。まずは堤防の上から、林を観察します。

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その後、河川敷に降りて、間近に樹皮の様子や木の高さ、太さなどを観察しました。今はちょうど花の咲く時期で、地上に落ちた雄花や雌花を手に取って観察することができました。

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この林のユビソヤナギは樹齢が40〜50年と推定され、その頃に一度水があふれて更地に近い状態になったところに種子が落ち、一斉に成長した林と考えられます。

子どもたちは、ユビソヤナギの個体群が維持されるために、このような川の水があふれて新しい地面ができることが必要であることなどしっかりと覚えてくれました。今年1年間を通して、只見町の自然について様々なことを学んでいきます。がんばれ只見っ子!

posted by ブナ at 15:13| できごと

2018年04月02日

ブナセンター講座「野生動植物を守るために−生物多様性保全の科学と社会学」

いよいよ新年度がスタートしました!「ただみ・ブナと川のミュージアム」は平成21年10月にオープンし、今年9回目の春を迎えることになります。「ふるさと館田子倉」は平成28年11月にオープンしました。まだまだ成長段階のふたつの施設ですが、今年度もますます充実した活動ができるよう頑張りますので、応援をよろしくお願いします!

さて、年度末も押しせまった3月31日にブナセンター講座を開催しましたのでご報告します。

講師は、福島大学共生システム理工学類・教授の黒沢高秀氏です。黒沢氏は植物分類学および生態学を専門とし、特にアジア産トウダイグサ科の分類について研究されています。また、福島県内各地で植物相の調査を行っています。その成果を県内の自然環境の保全活動に活用し、2017年に公表された福島県のレッドリストの改訂にも関わられました。そのほか、地域の人たちに自然について知ってもらう活動にも取り組んでおられます。

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講座は、はじめに生物多様性保全の基礎的な知識についてお話しいただき、続いて自然環境を保全するための基本的な考え方について県内外の具体的な事例を取り上げて解説していただきました。最後に、只見町において、自然環境を保全していくために注意する点などについてまとめてくださいました。

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問題を出して参加者に考えさせるなど、参加者自身が能動的に考えることができるよう工夫してお話をしてくださいました。講座には、26名の方が参加し、自然環境を保全していくための考え方について改めて認識する機会となりました。

posted by ブナ at 10:55| ブナセンター講座

2018年03月25日

ブナの実生が芽吹きました!

「ただみ・ブナと川のミュージアム」のエントランスに置いてあるブナの実生が一足先に芽吹きました。
こちらは2012年に発芽した実生です。

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こちらは2016年に発芽したものです。ちなみに発芽の様子はこちら

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なお、野外のブナはまだ芽吹いていません。ここが暖かいからかとも思いましたが、より暖かな休憩室においてある年長のブナはまだ葉が開いていません。ちなみに2017年は3月17日、今年は3月18日に葉が開いたのを確認しました。

さて、毎年恒例となったゴールデン・ウィークの春の自然観察会の日程などが決まりました。ホームページに掲載しましたので、ぜひご覧ください!

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詳しくはこちらをクリック! 春の自然観察会の案内

今年の雪はどかっと降ることが多かったのですが、積雪量は平年並みだったようです。暖かい日が多く、みるみる雪はとけていっています。例年通り、春植物のフクジュソウやカタクリ、キクザキイチゲの花園を見ていただけるでしょうか。また、残雪に映えるブナの新緑を見ていただけるでしょうか。これからハラハラドキドキしながらゴールデンウィークまで過ごすことになりそうです。みなさまのお越しをお待ちしております!

なお、ゴールデン・ウィーク中の5月1日(火)は休まず開館します!

posted by ブナ at 10:07| できごと

2018年03月19日

冬のブナ林と動物たち

昨日の3月18日に自然観察会を行いました。
この観察会は、豪雪地帯只見町の冬を体験し、多雪環境の中で生きる動植物を実際に観察してみよう!というものです。観察地は、所有する集落が水源林として150年以上にわたって保存してきたブナ林とその周辺でした。

この日は朝から快晴で冷え込んだため、積雪の表面が凍って固雪となっていました。スノーシューやかんじきで雪上を歩く予定でしたが、長靴のまま歩くことができました。

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林縁ではウサギの食痕とカモシカの足跡を観察することができました。ウサギの食痕は目の高さほどにあり、ピーク時にはそのあたりまで積雪があったことをうかがい知ることができました。

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林の入口は、樹木が少なく開けていて、あちこちの雪の中からフジのツルがまっすぐと上に伸びているのが見立ちました。途中からまわりの高木にしがみつき、さらに上へと登っていっています。たくましいフジの生命力を感じました。

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こちらが水源林のブナ、只見町では水林(みずばやし)と呼んでいます。只見町は河川が多く水が豊かですが、水利権があるため勝手に水を使うことができませんでした。そこでかつては、この下にあった水田を潤すために、水林の斜面の下から出ている湧水を利用していました。そのため水が枯れないよう林を保存し、現在では、胸高直径80p前後の大木が優占する林に成長しています。

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ここでは、このブナ林の特徴や人の利用の歴史について解説し、また、ブナの冬芽を観察しました。落ちていた枝の先についていた冬芽を使って、その中をのぞいてみました。中には葉の芽に加えて花の芽が入っていました。混合芽と呼ばれています。ブナは、年により花が着く年と着かない年とがあることが知られていますが、今年はずいぶんと花が咲きそうです!

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その後、雪の観察をしました。林の平坦な場所で参加者に積雪深の予測をしてもらいます。そして、実際に測ってみるとおよそ2メートルでした!

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また、雪を掘り、その下の林床植物の様子を観察しました。

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下の写真の葉はユキツバキです。みごとにぺちゃんこになっています。これらの林床植物は、このように押し倒されても、枝が傷ついていないので、雪がとけると再び立ち上がって成長することができます。多雪環境に適応した植物です。

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只見町でも一日一日とまわりの雪が少なくなっていっています。残り少ない冬の季節、参加者の方々には只見町の雪を十分に体験していただくことができたようです。ご参加ありがとうございました!

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posted by ブナ at 14:00| Comment(0) | 自然観察会