2026年05月20日
企画展解説シリーズ21「アリからクマまで-タネをまく動物たち-」販売開始のお知らせ
ただ今開催中の企画展「アリからクマまで-タネをまく動物たち-」のパネル内容を紹介した「企画展解説シリーズ21アリからクマまで-タネをまく動物たち-」を刊行いたしました。本書をご覧いただき、動物による植物のタネの運ばれ方(散布)について、理解を深めていただければ幸いです。
価格:¥500(税込)
「ただみ・ブナと川のミュージアム」と「ふるさと館田子倉」にて店頭販売を行っているほか、郵送によるご購入も受け付けております。詳しくはHPをご覧ください。
(https://www.tadami-buna.jp/publication.html)
posted by ブナ at 00:00| おしらせ
2026年05月01日
4/19(日)「ブナの一斉開花観察会」開催報告
4月19日(日)に余名沢の森で、只見町ブナセンター主催のブナの一斉開花観察会を開催しました。只見町で4年ぶりにブナの一斉開花が見られるということで、町内外から67名の多くの方々にご参加いただきました。
はじめに、季の郷湯ら里にある薪ボイラー施設を見学しました。森林を育てて熱エネルギーとして利用することの意味について学びました。
見学後、余名沢のブナ林を目指します。山を眺めると、痩せ尾根にあるキタゴヨウ、安定した立地にあるブナ、雪崩が起きる急斜面にはミヤマナラなどの低木林(まだ展葉はしていない)それぞれの立地環境に適応した植物群が見られます。これを「モザイク植生」と言います。
整備されている遊歩道がナラ枯れにより、枯れ枝の落下や倒木の危険があるため迂回路を歩きます。ヤブっぽく、ぬかるむワイルドな道中では、キクザキイチゲ、カタクリ、コシノコバイモなど春の可憐な花々の観察が楽しめました。
観察地のブナの二次林に到着後、ヤマサ商店の「只見町ブナ林の恵み茶」(ブナ林に生育する4樹種の葉や枝をブレンドした樹木茶)を飲んで一息つきます。新緑のブナの淡い緑に心が癒されます。
休憩後にブナの混芽(花を展開する芽と葉を展開する芽の両方の性質をもつ冬芽)を一人一つずつお渡しして、紙谷館長がブナの花について解説しました。ブナは、同じ木に雌花と雄花が別々につく雌雄異花同株(しゆういかどうしゅ)です。花をじっくり観察しました。
続いて林野庁で行われているブナ開花(結実)調査を参加者の皆様と一緒に行いました。
この調査は、ブナの開花状況を0〜5段階で評価するものです。
・樹冠(木の上部の葉が茂る部分)にたくさんの花がついている→5
・樹冠上部に多くの花がついている→3
・ごくわずかに花がついている→1
・まったく花がついていない→0
上記を評価基準として、枝先のブナの花を双眼鏡で覗きながら開花状況を確認して、合計36本の木の開花状況を評価しました。
調査の結果、評価5→8本(22%)、評価4→4本(11%)、評価3→7本(19%)、評価2→0本(0%)、評価1→8本(22%)、評価0→9本(25%)という結果で、約75%の木(27本)に花がついていることが分かりました。
調査の後は、只見町(楢戸)での13年間のブナの結実状況について話をしました。過去13年でのブナの豊作年は2015年、2018年、2022年で、今年(2026年)は4年ぶりの豊作年となります。続いて東北5県での37年間のブナの開花・結実状況のデータを見ると、東北5県では豊作年と凶作年が揃っていることが分かりました。ブナは広い範囲で豊作と凶作が同調します。ブナの凶作年には、ブナ種子に依存している捕食者の数が大幅に減り、翌年のブナの豊作年には捕食者から免れた多くの種子が残ります。このような豊凶の同調は、ブナの種子が食べつくされてしまわないための進化であると考えられています。
観察会終了後は、ヤマサ商店さんが来て直売会を行い、多くの参加者の皆さまにご購入いただきました。ブナ林の恵み茶の他、ブナ林の恵み飴も好評でした。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
次回の観察会も是非ご参加ください。
はじめに、季の郷湯ら里にある薪ボイラー施設を見学しました。森林を育てて熱エネルギーとして利用することの意味について学びました。
▲薪ボイラー
見学後、余名沢のブナ林を目指します。山を眺めると、痩せ尾根にあるキタゴヨウ、安定した立地にあるブナ、雪崩が起きる急斜面にはミヤマナラなどの低木林(まだ展葉はしていない)それぞれの立地環境に適応した植物群が見られます。これを「モザイク植生」と言います。
▲濃い緑がキタゴヨウ、新緑がブナ、色のついていない斜面はミヤマナラなどの低木林
整備されている遊歩道がナラ枯れにより、枯れ枝の落下や倒木の危険があるため迂回路を歩きます。ヤブっぽく、ぬかるむワイルドな道中では、キクザキイチゲ、カタクリ、コシノコバイモなど春の可憐な花々の観察が楽しめました。
▲キクザキイチゲ
▲カタクリ
▲コシノコバイモ
観察地のブナの二次林に到着後、ヤマサ商店の「只見町ブナ林の恵み茶」(ブナ林に生育する4樹種の葉や枝をブレンドした樹木茶)を飲んで一息つきます。新緑のブナの淡い緑に心が癒されます。
▲お茶を飲みながら小休憩
▲新緑のブナ林
休憩後にブナの混芽(花を展開する芽と葉を展開する芽の両方の性質をもつ冬芽)を一人一つずつお渡しして、紙谷館長がブナの花について解説しました。ブナは、同じ木に雌花と雄花が別々につく雌雄異花同株(しゆういかどうしゅ)です。花をじっくり観察しました。
▲ブナの花
続いて林野庁で行われているブナ開花(結実)調査を参加者の皆様と一緒に行いました。
この調査は、ブナの開花状況を0〜5段階で評価するものです。
・樹冠(木の上部の葉が茂る部分)にたくさんの花がついている→5
・樹冠上部に多くの花がついている→3
・ごくわずかに花がついている→1
・まったく花がついていない→0
上記を評価基準として、枝先のブナの花を双眼鏡で覗きながら開花状況を確認して、合計36本の木の開花状況を評価しました。
▲双眼鏡で開花状況を観察する
調査の結果、評価5→8本(22%)、評価4→4本(11%)、評価3→7本(19%)、評価2→0本(0%)、評価1→8本(22%)、評価0→9本(25%)という結果で、約75%の木(27本)に花がついていることが分かりました。
▲樹冠上部の様子
調査の後は、只見町(楢戸)での13年間のブナの結実状況について話をしました。過去13年でのブナの豊作年は2015年、2018年、2022年で、今年(2026年)は4年ぶりの豊作年となります。続いて東北5県での37年間のブナの開花・結実状況のデータを見ると、東北5県では豊作年と凶作年が揃っていることが分かりました。ブナは広い範囲で豊作と凶作が同調します。ブナの凶作年には、ブナ種子に依存している捕食者の数が大幅に減り、翌年のブナの豊作年には捕食者から免れた多くの種子が残ります。このような豊凶の同調は、ブナの種子が食べつくされてしまわないための進化であると考えられています。
▲ブナの結実について解説する紙谷館長
観察会終了後は、ヤマサ商店さんが来て直売会を行い、多くの参加者の皆さまにご購入いただきました。ブナ林の恵み茶の他、ブナ林の恵み飴も好評でした。
▲ヤマサ商店の直売会
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
次回の観察会も是非ご参加ください。
posted by ブナ at 11:01| 自然観察会
2026年04月16日
4月25日(土)・26日(日)開催予定の講座「春植物の種子散布」・観察会「春植物観察会」中止のお知らせ
観察予定地の春植物の開花状況を踏まえ 4月26日(日)に開催予定の観察会「春植物観察会」は中止とさせていただきます。また、25日(土)に開催予定でした講座「春植物の種子散布」も同じく中止とさせていただきます。 ご理解の程よろしくお願いいたします。
posted by ブナ at 14:45| イベント
2026年03月28日
ブナセンター講座「春植物の種子散布」・自然観察会「春植物観察会」開催のご案内
只見町ブナセンターでは4月25日にブナセンター講座「春植物の種子散布」を、26日に自然観察会「春植物観察会」を下記のとおり開催いたします。
25日の講座では東京大学名誉教授で保全生態学が専門の鷲谷いづみ博士をお招きし、春植物が動物たちにどのようにタネを運ばせているのかについてお話をいただきます。翌26日は、只見の春植物の代表でもあるフクジュソウの大群落を見にいきます。お誘いあわせの上ぜひご参加ください。
只見町ブナセンター講座「春植物の種子散布」
■日時:2026年4月25日(土)15:00~16:30
■講師 :鷲谷 いづみ 博士(東京大学名誉教授)
■会場:ただみ・ブナと川のミュージアムセミナー室
■参加費:入館料(大人310円/小人210円/未就学児及び町内の小中高生は無料)
■申込み:不要
只見町ブナセンター観察会「春植物観察会」
■日時:2026年4月26日(日)10:00~12:00
■観察地: 黒谷川周辺
■集合場所: 朝日公民館
■持ち物:長靴orトレッキングシューズ、雨具、飲み物
■参加費: 高校生以上400円、小・中学生300円、
町内在住の小・中学生、高校生100円(保険料込み)
■定員:22名[要事前申込、締切日4月25日(土)]
■申込み: 只見町ブナセンターまで電話(0241)-72-8355
■備考:悪天候等による観察会の場所の変更や中止の場合は、あらかじめ参加申込者までご連絡いたします。
posted by ブナ at 12:00| イベント
自然観察会「ブナの一斉開花観察会」開催のご案内
只見町ブナセンターでは4月19日に自然観察会「ブナの一斉開花観察会」を下記のとおり開催いたします。
今年は只見町では4年ぶりのブナの一斉開花が観察できる見込みです。お誘いあわせの上ぜひご参加ください。
只見町ブナセンター観察会「ブナの一斉開花観察会」
■日時:2026年4月19日(日)9:30~12:00
■観察地:余名沢の森
■集合場所: 季の郷湯ら里 駐車場
■持ち物:長靴orトレッキングシューズ、雨具、飲み物
■参加費: 高校生以上400円、小・中学生300円、
町内在住の小・中学生、高校生100円(保険料込み)
■定員:30名[事前予約制、締切日4月18日(土)]
■申込み: 只見町ブナセンターまで電話(0241)-72-8355
■備考:悪天候等による観察会の場所の変更や中止の場合は、あらかじめ参加申込者までご連絡いたします。
posted by ブナ at 11:00| イベント