2025年02月16日

2/15(土) 豪雪のブナ林観察会 開催報告

2月15日(土)、豪雪のブナ林観察会を余名沢の森(深沢集落)で開催しました。参加者は町内者15名、町外者8名の計23名の参加がありました。今回の観察会には、秋の観察会にも同行して頂いた箕口秀夫博士に講師として同行していただきました。
まずはかんじきやスノーシューなど、装備を確認してから雪原に向かいます。
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▲かんじきを装備する参加者
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▲いざ雪原へ
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▲落雪対策としてヘルメットも装備
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▲雪原を歩いて森の近くまで移動
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▲積雪断面観測のため、箕口博士に同行して頂いた

2月に入ってから寒波が続いておりましたが、この日は久しぶりの快晴で山々の観察も楽しめました。
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▲ブナ林と雪食地形

景色を堪能したあとは森の中へ。途中で見つけた樹木についていくつか解説をいただきながら斜面を登りました。
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▲イタヤカエデについて解説する箕口博士
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▲ブナと共生する地衣類。菌類の仲間と藻類(コケ)の共生体で、種類によって様々な色を持つ

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▲急な斜面を滑らないように注意しながら登っていく参加者

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斜面を登り切ったら休憩を挟んで、集合写真を撮りました。

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最後に、箕口博士による積雪の層の解説をいただきました。積雪断面観測という手法で雪の層を見るために、前日の14日に雪を掘って準備してくださいました。
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▲積雪断面を解説する箕口博士。雪の層を調べることで、その層が積もった時の気象条件や、その後の気象環境が分かるという。
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▲着色することで断面を見やすくする

雪の層は、湿ったザラメユキの層、氷の層、押し固められたシマリユキの層、最近降ったばかりの新雪の層に分かれているのが確認できました。
降ったばかりの新雪は、自重やさらに降り積もった雪の重みで押し潰されるとシマリユキとなります。雪が止んで暖かくなると、新雪やシマリユキが融解して湿ったザラメユキになり、雪が降らない期間が続くとザラメユキの表面が凍って、氷の層が形成されるそうです。
そのため固い氷の層の下のほうがやわらかく、参加者は実際に触ってみて確かめていました。
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▲今回は240cmの雪の層を観測しました

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▲積雪断面。色が濃くなっているところが氷の層。


この日は好天に恵まれたブナ林観察会でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。次回の観察会にもぜひご参加ください。
posted by ブナ at 15:46| 自然観察会

2025年01月18日

「企画展解説シリーズ20 ブナ林の木に生かされる〜雪国のブナを極めるU〜」発刊

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ただ今開催中の企画展「ブナ林の木に生かされる〜雪国のブナを極めるU〜」のパネル内容をより詳しく紹介した「企画展解説シリーズ20 ブナ林の木に生かされる〜雪国のブナを極めるU〜」を刊行いたしました。価格は税込500円です。

「ただみ・ブナと川のミュージアム」と「ふるさと館田子倉」にて店頭販売を行っているほか、郵送によるご購入も受け付けております。詳しくはHPをご覧ください↓
https://www.tadami-buna.jp/publication.html

ぜひお手に取ってお確かめください。
posted by ブナ at 09:25| おしらせ

2025年01月10日

「豪雪のブナ林観察会」開催のご案内

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豪雪のブナ林観察会


下記の通り開催いたしますので、お誘いあわせの上ご参加ください。

■日 時  2025年2月15日(土曜日)9:30−12:00
■観察地  余名沢の森 (深沢集落)
■集合場所 季の郷 湯ら里 駐車場 (只見町長浜上平50)
■持ち物  防寒具上下、長靴あるいはトレッキングシューズ+スパッツ、帽子、手袋、スノーシューまたはかんじき(貸出可)
■参加費  高校生以上400円、小・中学生300円、町内在住の小・中学生、高校生100円(保険料込み)
■定 員  20名 [要事前申込、締切日2/14(金)]

お問い合わせ TEL:0241-72-8355 只見町ブナセンターまで
posted by ブナ at 11:02| イベント

2025年01月08日

<本年もどうぞよろしくお願い申し上げます>

 遅くなってしまいましたが、本年も只見町ブナセンターをどうぞよろしくお願い申し上げます。
 今年の干支は「巳」ということで、写真にある沼ノ平と蛇にまつわるお話を町史から紹介したいと思います。

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「夏、日照りが続くと、かつては雨乞いの儀式があったそうです。
 浅草岳山麓にある沼ノ平には沼が48もあって、7匹の大蛇がいると言われていました。
 村人は古鍋や古鎌を叩きながら、大声をあげて一番大きな沼に大蛇が嫌がる鍋などの金属を投げ込んで雨乞いを行いました。すると、不思議なことに早速ご利益があったそうです。しかし、ある時は大雨が降って、小さな沢を越して帰ることができないこともあったそうです。」

 現在は、沼ノ平に48も沼はありませんし、大蛇を見かけたという話も聞きません。この話が嘘か本当か、沼に鍋が落ちていれば証明できるかもしれません。

 ただみ・ブナと川のミュージアム、ふるさと館田子倉は冬季も通常通り開館しております。雪の季節ではありますが、お足元に気をつけてぜひご来館ください。
posted by ブナ at 00:00| イベント

2024年12月21日

令和6年度 「自然首都・只見」学術調査研究助成金事業 成果発表会 開催のお知らせ

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令和6年度 「自然首都・只見」学術調査研究助成金事業 成果発表会

「自然首都・只見」学術調査研究助成金により只見町に関する調査研究に取り組まれた研究者から今年度の成果について発表していただきます。事前申込は不要です。
■日 時 2025年1月26日(日曜日)13:00−
■会 場 只見公民館 集会室
■参加費 無料
■主 催 只見町
■お問い合わせ TEL:0241-82-5963(只見町役場交流推進課ユネスコエコパーク推進係まで)
上記のとおり開催いたしますので、皆さまお誘いあわせの上ぜひご参加ください。
posted by ブナ at 10:23| イベント