2015年06月23日

自然観察会「只見の地質を観察しよう!」開催!

日本列島が徐々に梅雨入りしていくこの季節、いかがお過ごしでしょうか?
只見町ブナセンターでは、6月21日に産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門の山元孝広氏をお招きして、自然観察会「只見の地質を観察しよう!」を開催しました。
今回はその様子をご報告します。

只見町ブナセンターを出発し、まずは只見川と叶津川の合流地点の河原に向かいます。
この河原では約5万年前に水位が上昇した時に堆積した粘土状の地質とその堆積物に閉じ込められた樹木の化石を観察しました。
当時の只見町は湖の底にあったようです。

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写真の中心にある地面から出ている茶色のものが樹木の化石です。
まだ生木のように柔らかく、5万年前の木とは思えません。
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次に伊南川沿いに移動し、河岸段丘を観察しました。
これらの段丘は約7〜8万年前の氷河期における川底の名残のようです。

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3つめは、塩ノ岐の奥でジュラ紀の地層の観察です。
恐竜が生きていた時代に日本海の海底だった地質に触れられるなんて不思議な気持ちでした。

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最後は恵みの森に移動し、入り口から少し歩いたところにある沢の川底について解説をしていただきました。
ここの川底は表面がとてもツルツルした岩で出来ています。
この川底の岩は900万年前の火砕流によりできたとのことですが、具体的にどこからの火砕流かはまだわからないそうです。
しかし、現在の同じ岩盤の規模からかなり大規模の噴火によってできたようです。

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今回の自然観察会は天候が崩れる前に、無事に行うことができました。
今回の観察会を通して、普段何気なく見ている岩肌や川底の思いがけない秘密を学ぶことができました。
参加者の皆様にも、なかなか聞けない専門家のお話を通して地質を見ることで楽しんでいただけたと思います。

只見町ブナセンターでは、今後も季節に合わせた自然観察会やブナセンター講座を行っていく予定です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

posted by ブナ at 12:00| Comment(0) | 自然観察会

2015年06月12日

「只見の地面を感じる!」ブナセンター講座・自然観察会のご案内!

6月20・21日に産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門の山元孝広氏をお招きして、只見町の地質に関するブナセンター講座と自然観察会を行います。

豊かな森に囲まれる只見町ですが、その森を支えている地面についてもおもしろい特徴があります。
例えば、只見町を代表する山である浅草岳や会津朝日岳、蒲生岳はそれぞれ山ができた年代や成り立ちが異なっていることがわかっています。
この三山のように多様な年代や成り立ちの地質が見られることが只見町の特徴です。
当日は講座や実際に地質の観察を通して、より詳しく説明をしていただきます。
是非、只見町の地面を感じに来てください!

自然観察会については事前の申し込みが必要です。
地質の専門家から直接お話を聞ける大変貴重な機会です。
まだ、定員まで余裕がありますので、どんどんお申し込みください!
詳しい内容については下記の紹介やブナセンターホームページをご覧下さい。

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posted by ブナ at 11:24| Comment(0) | 自然観察会

2015年05月11日

春のブナ林で観察会を開催しました!

遅くなってしまいましたが、5月3日(日)に開催した、自然観察会「春のブナ林を歩く!」を紹介いたします。

観察会当日は、天候にも恵まれ青空のもとで開催することができました!
今年は、雪が昨年と比べてかなり多かったので、数年前の観察会のようにまだ芽吹きがはじまらないちょっとさみしいブナ林での観察会になるかと心配していましたが、晴れ間が続いたおかげかブナの新緑の中で観察会を行うことができました。

観察地は、皆さんおなじみの「癒しの森」です。金山町に広がるブナの森ですが、松坂峠(只見町側)の入り口から入ると、途中まで金山町と只見町の境目付近を歩くようなコースになっています。
観察会には、県内外から52名の方が参加され、とても賑やかな観察会となりました。人数が多いので10名ほどの班に分かれて、説明を受けたり質問しながらブナの森を歩いてもらいます。

ブナ林までは、カラマツ林と隣接するコナラやミズナラなどがみられる雑木林を通り薄暗いスギ林の中を歩いていきます。まだたくさんの雪が残っているので、残雪を踏みしめながらの観察会です!雪の上には、ウサギのふん(うんち)が点々と落ちているのが見られましたが、残念ながらカモシカの溜めふんは見つかりませんでした。

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スギ林を抜けると美しい新緑のブナ林が広がります。今回の観察会に参加された方は、こんな残雪のブナ林の中を歩くことができました!雪の上には、芽鱗(がりん:冬芽の固い皮のこと)やブナの雄花がたくさん落ちていました。

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国境の大ブナがあった交流広場で一度集まり、大ブナの倒木についての説明を受けます。

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国境の大ブナは、2013年に倒れた時のままになっています。(詳しくは過去の記事参照)癒しの森のシンボル的な木が倒れてしまったのは残念ですが、こうした大きな木が倒れることで、森林にはギャップと呼ばれる空間が出現します。通常は、枝葉が樹冠(じゅかん)を覆っているので、地面には十分な日光が届きません。しかし、大きな木が倒れることで枝葉が覆っていた空間がぽっかり開けるため、十分な日光が地面まで届くようになります。そうすると、今まで成長できなかった稚樹が大きく成長していきます。
大きな古い木が倒れることは、若い新しい木が育つことにつながり、森が新しく更新されるためには必要なことなのです。

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広場から空を見上げると、ブナの新緑の中にぽっかりと空間が開き青空がのぞいているのがわかりますね!

そのほか、交流広場の周りでは、根開けの開けた部分に水が溜まっているのがみられたり、ムササビの小さな丸いふんや熊の爪痕を見つけたりといろいろな発見がありました!

通常は地面にしみこんでしまう水が、雪が開けた根元に溜まっています。
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芽鱗に紛れてムササビの小さな丸いうんちがたくさん落ちていました!
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このあとは、大岐の戸板山眺めまで尾根沿いのブナ林の中を歩き、オオイワウチワの愛らしいピンク色の花を写真に収めた後(私は残念ながら収めることができませんでした;)交流広場までもどって昼食をとりました。

大岐の戸板山眺めから。
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昼食後に、交流広場で記念写真の撮影を行ったあと、班ごとに駐車場まで戻り終了となりました。
参加者からは、「また別の季節にも来てみたい」「何度も来ているけど、いつ来ても楽しめる」といった声がありました。個人的に入るには、ちょっとハードルが高いな〜と思っている方は、こういった観察会に参加してみてはいかがでしょうか?只見町ブナセンターでは、春夏秋冬の季節ごとに一回ずつ年4回ブナ林を歩く観察会を開催しています!
大まかな予定は、ブナセンターホームページの年間予定に載っていますので、興味を持たれた方は、お誘いあわせの上ぜひご参加ください^^!

posted by ブナ at 17:10| Comment(0) | 自然観察会

2015年05月03日

春植物の自然観察会を行いました。

GWはいかがお過ごしでしょうか?
只見町ブナセンターでは、今年も春植物の自然観察会を行いました。
今年は5月2日に只見町の黒谷川にてフクジュソウやカタクリといった春に花を咲かせる植物を中心に観察を行いました。
その様子をご覧ください。

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黒谷川を通る道路の終点からスタートし、雪が残る林道を進みます。
今年は雪が多く、林道にも残雪が多くありました。

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20分ほどでフクジュソウが群生する目的地に到着です。

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今年は雪解けが遅いせいか、斜面の上部と下部の両方でフクジュソウが満開です。
昨年も参加された方からも「昨年よりすごい!」という声があがってました。
また、今回はフクジュソウ以外にも、カタクリやキクザキイチゲを見ることが出来ました。
ここでしばらく観察タイムになり、観察や写真撮影などを楽しみました。

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その後は、黒谷川の少し下流でユビソヤナギの観察を行いました。
ユビソヤナギの開花・開葉の時期で、綺麗な新緑の花や葉を観察できました。

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黒谷川からブナセンターに帰る途中には、只見町の特徴的な地形である”雪食地形”を見ていきました。
雪食地形は、雪崩によって斜面が削られてできる地形です。
雪が残った山の斜面がとても綺麗です。

今年の春植物の自然観察会では、フクジュソウやカタクリといった春に花を咲かせる植物、ユビソヤナギ、そして雪食地形を観察できました。
特に春の植物については満開の花を観察できました。
ブナセンターでは、毎年5月初めに春の自然観察会を行っています。
来年も綺麗な花たちが見れるか楽しみです。
興味のある方は是非お問い合わせください。皆さまの参加をお待ちしております!
posted by ブナ at 11:46| Comment(0) | 自然観察会

2015年03月11日

自然観察会「上田先生と歩く!冬のブナ林」

 3月8日(日)に、ただみ観察の森・楢戸のブナ二次林と只見ダム周辺で自然観察会を開催しました。前日のブナセンター講座に引き続き、講師は立教大学の上田恵介先生です。
 
 当日は生憎の小雨でしたが、本降りにはならずほっと一安心。しっとりと濡れた森を、スノーシューで歩くのもなかなか良いものでした。観察の森では残念ながら鳥に出会うことはなかったのですが、雨の日ならではのブナの幹を流れる水「樹幹流」を写真におさめたり、膨らんできたブナの冬芽を観察したり、動物の足跡や糞などを発見したりと冬の森を満喫できたように思います。

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観察の森について説明中。
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枯れた木の中に糞がありました!だれ??

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積雪はどれくらいでしょうか?雪が解けたら比べてみましょう!

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観察の森で一番大きなブナの前で記念撮影。


 そして、場所を移して只見ダムでは、オオバン、カルガモ、カンムリカイツブリ、カワアイサ、キンクロハジロ、スズガモ、マガモなどの水鳥を観察することができました。これはわたしがメモしていた種類ですが、参加者の中にはもっと多くの鳥を見た方がいたかもしれませんね。それ以外に、ダムの向かいの歳時記会館裏の斜面にカモシカを発見し、しばらくお見合い?をしました。微動だにせずじっとこちらを観察していたので、みなさんいい写真が撮れたのではないでしょうか。なかなか可愛い目をしたカモシカでしたね。
 雨の中ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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水鳥観察中です。

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じっとこちらを見つめるカモシカ。あやしい奴ら!と思われてるのかな?!



posted by ブナ at 15:04| Comment(2) | 自然観察会