2024年03月23日

3月23日(土)「雪どけのブナ林観察会」開催報告

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 先月17日(土)に開催した「冬のブナ林観察会」に引き続き、3月23(土)も只見町深沢地区の森を歩く観察会を開きました。今回は町民9名・町外在住者4名、合計13名の参加がありました。

 只見では異常気象が続いています。例年であれば、12月から2月までの厳冬期は、晴天率の極端な低下とともに降雪が続きますが、3月になると晴れ間が増え、降雪も滅多に無くなります。しかし今季の場合、12月から2月までの厳冬期に異様な晴天が続き、降雪がほとんどありませんでした。そして3月に入ってからは荒天が続いており、降雪の頻度も先月までよりもむしろ多いというおかしな天候となっています。

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 3月23日の只見の積雪深は79cm、前回観察会(2月17日)の積雪深が51cmだったので、今回は28cmも多かったわけです。今回の天気も雪で、快晴だった前回よりも遥かに冬を感じさせる観察会となりました。スノーシュー・かんじきは必須装備でした。
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 「余名沢観察の森」ルート上を進みながら、低木の冬芽の特徴や、スギ林内に混交する広葉樹(ホオノキ)の種子がもつ発芽特性、雪上昆虫、町内のナラ枯れ被害状況等について、館長や指導員が代わる代わる説明を行いました。
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 今回は雪が降りしきる中での観察会でしたが、それが却って新鮮でもあり、参加者の皆様にはお楽しみいただけたようです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
posted by ブナ at 19:45| 自然観察会

2024年03月04日

「雪どけのブナ林観察会」開催のご案内

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 3月下旬の余名沢の森を歩き、残雪期のブナ林で見られる動植物を観察します。この冬、例年より雪の少なかった只見ですが、今回はどのような生き物が見られるでしょうか。

■開催日時:
 2024年3月23日(土)13:00〜15:00
■観察場所:
 余名沢の森(深沢集落)
■集合場所:
 「季の郷 湯ら里」駐車場(只見町長浜上平50)
■持ち物:
 防寒具上下、長靴あるいはトレッキングシューズ+スパッツ、
 手袋、スノーシューまたはかんじき(貸出可)
■参加費:
 高校生以上400円、小・中学生300円(入館料、保険料込み)
 町内の小・中学生・高校生、友の会会員は100円(保険料込み)
■定員:
 20名(事前予約制・お申込み締切は3/22(金)まで)
 ※天候等によって開催内容を変更あるいは中止する場合があります。
■参加申込み・お問い合わせ先:
 只見町ブナセンター TEL 0241-72-8355
 午前9時〜午後5時(火曜休館)

posted by ブナ at 15:26| 自然観察会

2024年02月18日

2月18日(土)「冬のブナ林観察会」開催報告

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2月18日(土)は、只見町深沢地区のブナ林を歩く観察会を開きました。町民11名・町外者8名、合計19名の参加がありました。
この冬の只見町は暖冬で、例年になく晴天・雨天が続いており、今が厳冬期であるにも関わらず雪がほとんど積もっていません。この日も2月とは思えない青空で、積雪深も只見の観測地点でわずか51pでした。
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そんな少雪とは言っても、舗装路から一歩外れれば雪の上です。希望者にはかんじきやスノーシューを履いていただいた上で、雪景色の林へ足を踏み入れました。
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ブナの樹皮に見える模様は、「地衣類」という生物が着生することで成立しています。地衣類とは菌類の一グループで、菌類の中に藻類が共生しているのが特徴です。ブナの樹皮にも様々な種の地衣類が着生しており、特に桃色の地衣類は、館長曰く他では見たことがなく、珍しい種ではないかとのことでした。
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息を切らせて斜面を登った先に、ブナの巨樹が5本聳え立っていました。深沢集落のすぐ裏山にありながら、原生林に見るような迫力ある姿です。ここのブナ林は、かつて伐採利用されていた二次林ですが、これらの巨樹は伐り倒すにはあまりに大きいことから伐採を免れ、今日まで生き永らえてきたと考えられます。
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中にはツキノワグマの古い爪痕が残るブナもあります。ブナの豊作年になると、ツキノワグマはブナの木に登り、春は花、秋は実を食べることが知られています。
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ブナの幹や枝にはしばしばコブが見られます。枝に見られるコブは、枝が落ちたりして傷付いた後に、ブナが病気などの侵入を防ぐために形成します。
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今回は2月としては好天に恵まれたブナ林観察会でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
posted by ブナ at 15:11| 自然観察会

2024年01月31日

「冬のブナ林観察会」開催のご案内

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 冬の余名沢の森を歩き、ブナ林を構成する樹木の積雪下での特徴をはじめ、野生動物の足跡や糞、枝の食痕などのフィールドサインを観察する予定です。積雪期の野生動植物の生態を学びませんか。

■開催日時:
 2024年2月17日(土)13:30〜15:30
■観察場所:
 余名沢の森(深沢集落)
■集合場所:
 「季の郷 湯ら里」駐車場(只見町長浜上平50)
■持ち物:
 防寒具上下、長靴あるいはトレッキングシューズ+スパッツ、
 手袋、帽子、スノーシューまたはかんじき(貸出可)
■参加費:
 高校生以上400円、小・中学生300円(入館料、保険料込み)
 町内の小・中学生・高校生、友の会会員は100円(保険料込み)
■定員:
 20名(事前予約制・お申込み締切は2/16(金)まで)
■注意事項:天候等によって開催内容を変更あるいは中止する場合があります。
■参加申込み・お問い合わせ先:
 只見町ブナセンター TEL 0241-72-8355
 午前9時〜午後5時(火曜休館)
posted by ブナ at 17:35| 自然観察会

2023年06月25日

6月25日(日) 野鳥観察会(毘沙沢)開催報告

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 2023年6月25日(日)、布沢地区の毘沙沢において「春から初夏の野鳥観察会」全5回の最終回を開催しました。今回は町民7名、町外からは県内5名、関東圏から3名、計15名の参加がありました。晴天に恵まれ、照り付ける日向では夏の暑さが感じられました。

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▲毘沙沢の景観

 毘沙沢は布沢地区の「大畑内沢」の奥地にあります。「毘沙沢」とは興味を惹く地名ですが、由来はわかっていないようです。菅根橋左岸の袂から南西へと伸びる林道に沿って、ナラ類を主体とした落葉樹林や、別荘地、廃田などがあります。今回の観察会では「森林の分校ふざわ」を拠点に、徒歩で毘沙沢への林道を往復するコースを設定しました。

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▲駐車場から撮影されたサシバ。左上は成鳥で縄張り個体、右下は若鳥で侵入個体と思われる

 分校ふざわの駐車場でさっそく、サシバの姿が目に入りました。成鳥や若鳥など4個体が次々と浮上し、上空を通過していきました。縄張り個体が侵入個体を追い払う、防衛行動の一場面だったと思われます。

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 菅根橋を渡った先の登り坂を行くと、左手のスギ林から「キョロロロロ…」というアカショウビンのさえずりが聞こえてきました。それも数分間に渡って鳴き続けたので、参加者全員が聞き取れたようです。ただ、目視は叶いませんでした。この登り坂では他にも、モズやカケス、キセキレイ、イカルなどが確認されました。
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▲カケス

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▲珍しい夏鳥・ノジコ。写真は5月に梁取地区にて撮影された雄

 別荘地から先へ進み、渓谷が狭くなった辺りで、ホオジロに似つつ、音節や鳴き終わりなどが若干異なるさえずりが聞こえてきました。ホオジロ科のノジコです。ノジコは世界的分布が狭く、日本の本州中・北部だけで局所的に繁殖する珍しい種として知られています。只見町では布沢地区のほか、塩沢地区でよく見られます。生息環境は藪のある林などですが、しばしば行動圏内に湿地などの水辺が隣接するパターンがあり、只見町の生息地でも同様の傾向があります。毘沙沢も、細い沢筋に沿って林縁や、湿地となった廃田が広がり、ノジコの生息条件を満たしていると思われます。残念ながら目視はできませんでした。

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▲オカトラノオ

 道中、オカトラノオが白い花を咲かせ始めていました。

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▲キバネセセリ。参加者にとまっている

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▲美しいハンノアオカミキリ

 昆虫も初夏の顔ぶれとなってきました。春はよく聞かれたエゾハルゼミの鳴き声はせず、替わって梅雨時に現れるニイニイゼミの「ヂー」という単調な鳴き声が聞かれるようになりました。チョウは明るい草地でヒメシジミが多く、林内では寒冷地に多いキバネセセリが2個体見られました。イネ科の草地では黄金色のナキイナゴもおり、「シリリリリ」という鳴き声がよく聞かれました。また、カミキリムシではブナ帯に多いコブヤハズカミキリや、青緑色に美しく光るハンノアオカミキリが見られ、後者の姿には感嘆の声が上がりました。

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▲換羽中と思われるゴジュウカラ

 復路の道すがら、落広林ではコゲラやヤマガラ、ゴジュウカラ、メジロの4種が群れている様子が観察できました。ヤマガラは巣立ち後間もない幼鳥が混ざっていました。ゴジュウカラは羽がぼろぼろで、羽が生え変わる「換羽」の最中と思われます。

▼今回の野鳥観察会で確認された種のリスト
(クリックすると別ウィンドウで開きます)
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 今回の野鳥観察会では、合計25種が確認されました。アカショウビンやノジコのさえずりをじっくり聞くことができたほか、サシバの活発な飛翔が見られました。巣立ったばかりのヤマガラの幼鳥や、オカトラノオなど梅雨時の動植物も多く見られ、季節の移り変わりを感じられる観察会になったと思います。ご参加下さった皆様、ありがとうございました。今年の秋冬にも、また野鳥観察会を企画したいと思います。
posted by ブナ at 19:10| 自然観察会