▲講話を行う上田博士
講話のテーマは「増えた鳥・減った鳥」でした。上田博士は、一部の鳥類が減った背景には、林業の衰退による里山の放棄があることをお話しされました。コサギやアマサギなどの小動物を食す鳥類が減っており、これは用水路を介した田んぼと川のつながりが断たれたことや、田んぼで化学物質の含まれた農薬が使用されたことで、餌となる魚の稚魚や昆虫類が減ったことが背景にあるようです。ただし、アオサギやダイサギなど、大型の動物を捕食できる鳥は増加しているとのことでした。
▲小雨になったので新田沢へ向けて出発準備
その後、雨が落ち着いてきたため、新田沢林道の入り口へ移動し、観察会となりました。林道入り口付近では、ホトトギス、ホオジロ、ウグイスの鳴き声を聞くことが出来ました。まだ雨が残る中林道を進んでいくと、オオルリ、ヒヨドリ、アカショウビンの鳴き声を聞くことが出来ました。一部の参加者の方はオオルリの姿を双眼鏡で見ることができたようです。
▲鳥の鳴き声を聞き、鳴き声が聞こえた方向へ指をさす上田博士
▲オオルリとヒヨドリの声を聞く上田博士ら
新田沢の林道を歩く中で、鳥類以外の生物や植物を観察することも出来ました。新田沢の林道沿いには、コシジシモツケソウやエゾアジサイの花が咲いていました。また、水が流れる沢の近く生えていたヒメヤシャブシの枝先に、ミヤマカワトンボのメスが止まっている様子が見られました。帰り道の途中では、ブナの木の樹幹流を見ることも出来ました。樹幹流とは、樹木の上部に降った雨が枝や幹を伝って地面に流れ下る雨水のことです。
▲コシジシモツケソウの花
▲エゾアジサイの花
▲ヒメヤシャブシの枝先にとまっていたミヤマカワトンボのメス
▲ブナの木の表面を流れる樹幹流
最後は、ただみ・ブナと川のミュージアムに戻った後、鳴き声や姿を確認した鳥を参加者の間で報告しあいました。全員の報告をまとめた結果、今回の観察会ではセグロセキレイ・ホトトギス・ホオジロ・ウグイス・ヒヨドリ・オオルリ・アオバト・ヤブサメ・アカゲラの仲間とアカショウビンを含めて合計10種類の野鳥が確認されました。以下は、今回確認できた鳥のリストになります。
▲ただみ・ブナと川のミュージアムに戻って確認した野鳥を共有
▲今回の野鳥観察会で確認できた種のリスト
(クリックすると拡大できます)
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雨模様でしたが、上田博士の講話を聴かせていただき、10種類の野鳥を確認することができました。ご同行いただいた上田博士、ありがとうございました。参加いただいた皆様にも感謝申し上げます。
今回確認できた鳥類のうち、6種類(ホトトギス・ホオジロ・オオルリ・セグロセキレイ・ヤブサメ・アカショウビン)の鳴き声は以下の音声ファイルからもご聴講いただけます。ぜひご活用ください。
@ホトトギス
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Aホオジロ
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Bオオルリ
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Cセグロセキレイ
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Dヤブサメ
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Eアカショウビン
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