2025年03月05日

子供達の作品をJR只見線 只見駅舎内に展示しました

 昨年秋に実施した「只見こども藝術計画」、先日3月2日実施した「福島藝術計画2024」で参加者が作ってくださった作品について、JR只見線 只見駅舎内の待合室に展示いたしました。
 
 ワークショップの様子は過去のブログからご覧ください。
 
 http://tadami-buna.sblo.jp/article/191148552.html
 
 http://tadami-buna.sblo.jp/article/191149108.html

 http://tadami-buna.sblo.jp/article/191155766.html
 
 http://tadami-buna.sblo.jp/article/191271447.html
 
 
 展示の構想は、アーティストの岩田とも子さん。福島県立博物館の事業にて実施いただきました。また、只見線こども会議の皆さんにはスペースの名前を考えていただきました。
 
 展示を通じて、只見のブナ林、雪といった自然を子供達の感性を通じて、訪問者にお伝えできればと思います。
 ぜひ一度只見駅にきてご覧ください!
 
 
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只見線こども会議の皆さんが考えてくれたスペース名は「只見BAUM」。只見の人の温かさ、自然や雪、只見線、が木の年輪のようにつながることを願ってつけてくれました。

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3月2日に実施した福島藝術計画2024『雪と歩く -冬の空、冬の森-』」の作品

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昨年秋に実施した只見こども藝術計画「ブナの森の大きな地図と小さな地図」の作品

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posted by ブナ at 09:34| イベント

2025年03月03日

福島藝術計画2024「雪と歩く -冬の空、冬の森-」の開催

 3月2日(日)、福島県立博物館主催、只見町ブナセンター共催で「福島藝術計画2024『雪と歩く -冬の空、冬の森-』」のアートワークショップをただみ・ブナと川のミュージアムで開催しました。
 
 講師にはアーティストの岩田とも子さんをお迎えし、町内外から29名の方(大人13名、子供16名)にご参加いただきました。

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アーティストの岩田さん(右)とコーディネートしてくださった福島県立博物館の西尾さん(左)

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たくさんの方に参加いただきました。中にはイタリアからも。


 
 今回のワークショップのテーマは冬らしくずばり「雪」です。今年は本当によく降りました。只見あるいは奥会津の子供達にとっては当たり前の雪ですが、雪って一体何なのか、積もった雪はどうなるのか、とけた雪はどうなるのか、などを観察したりしながら、それを元に創作活動を行いました。

 まず、野外にて雪の観察をしました。当日は雪が降っていなかったのですが、ブナセンターの職員の案内で、雪って何だろう、降ってくる雪の結晶にはどんな形があるのだろう、空の気温や水蒸気の量で様々な雪の結晶の形にになるんだね、といった話を聞きました。

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意外と知らない雪のことを知る


 次に、降り積もった雪がどうなるかを観察します。降り積もった雪を観察するために事前に準備をしておいた積雪断面を観察しました(これは2月15日開催した観察会で新潟大学名誉教授の箕口秀夫博士に教えてもらったものを早速ブナセンター職員で実施してみました)。今年の只見町の積雪は最大325cmに達しました。過去4番目の多さです。積雪断面をみるとその量に改めて驚きます。降り積もった雪は時間や気温、雪の自重の影響を受けながら、おおまかに新雪、しまり雪、ざらめ雪へと変化していきます。この様子を積雪断面に色をつけることでわかりやすく観察することができます。

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この日の積雪は250cmでした

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子供達にとってはまさに雪の壁です


 最後に館内に入り、降り積もった雪が生き物にどのような影響を与えるのか、解けた雪はどこへ行くのかを観察しました。大量の雪の中ではブナが林の中で一人勝ちする話、ユキツバキは雪で寒さから身を守っている話、雪解け水は、ブナ林の土壌で溜まり、植物の成長に必要な水分となり、ゆっくりと移動しては、やがて沢となり、川となり、私たちの飲み水にもなっていること。

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館内の見学


 観察を終えたら、休憩を挟み、岩田さんの案内で創作活動を行いました。前半で観察した雪のことを参考に、空の雪、地面に降り積もった雪、とけた後の雪の様子などを描いて表現します。使う道具は、白いアクリル絵の具、透明のアクリル板、そして自分の指です。白いアクリル絵の具を自分の指につけ、アクリル板に雪を描いていきます。

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説明する岩田さん

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アクリル板に雪を描く


 指先につけたアクリル絵の具をちょん、ちょん、ちょんとアクリル版につけるだけで、不思議と雪が降っている様子になります。見方を変えれば、足跡のようにも見えます。そう、今回のワークショップのタイトル、「雪と歩く」はこういうことだったのです。

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練習に画用紙に描いてみる

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指に絵の具をつけるのも楽しい体験

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夢中に描く姿が素敵です


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外の景色を背景に描くと、まるで空に雪を降らせているよう


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降り積もった雪を描く


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とけた雪がどうなっていくかも想像して描きました


 作品が完成したらみんなの前で作品のポイントを発表です。発表が恥ずかしくても岩田さんが優しく聞き出してくれます。

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作品を発表


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恥ずかしくても大丈夫


 短い時間の中で、集中してたくさんの素敵な作品を作っていただきました。

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最後はみんなで記念撮影


 岩田さん、福島県立博物館の皆様、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。











 

 
posted by ブナ at 17:49| イベント

2025年02月22日

「雪どけのブナ林観察会」開催のご案内

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「雪どけのブナ林観察会」


下記の通り開催いたしますので、お誘いあわせの上ご参加ください。

■日 時  2025年3月9日(日曜日)9:30−12:00
■観察地  余名沢の森 (深沢集落)
■集合場所 季の郷 湯ら里 駐車場 (只見町長浜上平50)
■持ち物  防寒具上下、長靴あるいはトレッキングシューズ+スパッツ、帽子、手袋、スノーシューまたはかんじき(貸出可)
■参加費  高校生以上400円、小・中学生300円、町内在住の小・中学生、高校生100円(保険料込み)
■定 員  20名 [要事前申込、締切日3/7(金)]

お問い合わせ TEL:0241-72-8355 只見町ブナセンターまで
posted by ブナ at 11:21| イベント

2025年01月10日

「豪雪のブナ林観察会」開催のご案内

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豪雪のブナ林観察会


下記の通り開催いたしますので、お誘いあわせの上ご参加ください。

■日 時  2025年2月15日(土曜日)9:30−12:00
■観察地  余名沢の森 (深沢集落)
■集合場所 季の郷 湯ら里 駐車場 (只見町長浜上平50)
■持ち物  防寒具上下、長靴あるいはトレッキングシューズ+スパッツ、帽子、手袋、スノーシューまたはかんじき(貸出可)
■参加費  高校生以上400円、小・中学生300円、町内在住の小・中学生、高校生100円(保険料込み)
■定 員  20名 [要事前申込、締切日2/14(金)]

お問い合わせ TEL:0241-72-8355 只見町ブナセンターまで
posted by ブナ at 11:02| イベント

2025年01月08日

<本年もどうぞよろしくお願い申し上げます>

 遅くなってしまいましたが、本年も只見町ブナセンターをどうぞよろしくお願い申し上げます。
 今年の干支は「巳」ということで、写真にある沼ノ平と蛇にまつわるお話を町史から紹介したいと思います。

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「夏、日照りが続くと、かつては雨乞いの儀式があったそうです。
 浅草岳山麓にある沼ノ平には沼が48もあって、7匹の大蛇がいると言われていました。
 村人は古鍋や古鎌を叩きながら、大声をあげて一番大きな沼に大蛇が嫌がる鍋などの金属を投げ込んで雨乞いを行いました。すると、不思議なことに早速ご利益があったそうです。しかし、ある時は大雨が降って、小さな沢を越して帰ることができないこともあったそうです。」

 現在は、沼ノ平に48も沼はありませんし、大蛇を見かけたという話も聞きません。この話が嘘か本当か、沼に鍋が落ちていれば証明できるかもしれません。

 ただみ・ブナと川のミュージアム、ふるさと館田子倉は冬季も通常通り開館しております。雪の季節ではありますが、お足元に気をつけてぜひご来館ください。
posted by ブナ at 00:00| イベント