2019年03月13日

自然観察会「只見の冬を体感しよう−深沢集落余名沢のブナ林」

3月10日(日)に深沢集落にある余名沢のブナ林で自然観察会を実施しました。

季の郷湯ら里に集合し、スノーシューを履いて観察場所に向かいました。参加者の中にはツメカンジキを履いている方もいました。ツメカンジキは左右についた木製の爪が堅い雪面に刺さり、滑りません。また、この時期は、日中に解けた雪が夜の冷え込みで凍り、堅雪になります。堅雪の上は靴のままで歩くことができほど堅いので長靴で歩かれる方も何人かいらっしゃいました。
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準備を整えていざ出発

ブナ林までは、水路脇を通る散策路沿いに進みます。斜面の雪は融けて灌木が顔を出していました。冬期には樹木の多くが落葉するので見るものが無いような感じがしますが、植物たちは春に向けて着々と準備しています。それが冬芽です。
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冬芽は冬の寒さや乾燥からら芽や花を守っています。
冬芽には、樹木によって大きな特徴があり、樹種を見分けるために重要な手掛かりになります。
芽鱗や毛で覆われているもの、葉芽と花芽が別々につくもの、その形も様々です。
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芽鱗に覆われているブナの冬芽

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毛に覆われているが葉の形が見えるオオカメノキの冬芽

冬芽を観察しながら歩くこと1時間ようやく目的地の余名沢のブナ林に到着しました。ブナ林は丘陵になっており、小規模ではありますがブナの純林になっています。雪の上には昨年の葉や殻斗、堅果が落ちていました。
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木の周りは同心円状に雪が消えています。これを「根あけ」といいます。樹体が日を受けて他よりも温度が高くなることや樹幹流により他よりも雪解けが早いことによって生じます。また、雪に覆われしなっている木や根曲りが見られるものもありました。
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根あけ

スノーシューやかんじきを履いて雪の残る時期に観察会を実施し、冬の時期だからこそ見られる樹木の様子を観察することができました。観察会には20名の方が県外からもご参加いただきました。小雪、暖冬とゆうことで心配していましたが無事に実施できてよかったです。
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P.S.
雪解けが早いということで、町内の様子を見に行くと早い場所ではフクジュソウが咲いていました。今年の春植物の開花は例年よりもだいぶ早そうです。
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2019年02月24日

只見ユネスコエコパーク展 開催!


本日、千葉県柏市で只見ユネスコエコパーク展がはじまりました。

このユネスコエコパーク展では、只見ユネスコエコパークの自然や伝統的な生活文化の概要、現在推進している関連事業などを紹介しています。また、関連事業の中で開発した「自然首都・只見」伝承産品、只見町ブナセンターの出版物などを展示しています。

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展示室入り口

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展示室の様子

会場:パレット柏 多目的スペースA
(〒277-0005 千葉県柏市柏1丁目7−1 301 号 DayOneタワー3 階)
期間:2月24日(日)より3月2日(土)
開場時間:9:00〜21:00 
※ただし、2月24日(日)12:00〜21:00、3月2日(土)9:00〜12:00
主催:只見町
後援:福島県、柏市、只見ユネスコエコパーク推進協議会

期間は少し短いですが、お近くにお住まいの方や近くに寄られた際はぜひ立ち寄ってみてください!



posted by ブナ at 16:36| Comment(0) | イベント

2019年02月22日

ブナセンター講座「外来生物をどう防ぐか−外来種問題を知るところから始めよう!」

開催中の企画展「只見の外来生物−その生態と影響」に関連したブナセンター講座を2月17日に開催しました。この講座は、只見町野生動植物保護監視員※の講習会を兼ねたものです。
※の詳しくはこちら→ http://tadami-buna.sblo.jp/article/182642176.html

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外来生物は、地域本来の生態系や景観を変えてしまったり、人間の安全や生命を脅かす可能性があることから問題になっています。只見町の自然環境を守るためにも、外来生物に関する知識や意識を持つ必要があることから今回の講座を企画しました。

講師の池上真木彦氏は、国立環境研究所に所属し、外来生物や農薬などのリスク評価の研究をされています。今回の講座では外来種問題の一般的な知識と外来種防除の最先端の取り組みについてお話しいただきました。

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はじめに、池上氏がかつて滞在していたニュージーランドの外来種問題の事例が紹介されました。キウイやカカポといった固有の地上性鳥類がネズミやオポッサムの侵入で絶滅の危機に瀕していること、荒野に植栽したルピナス・レディーが増えて景観を大きく変えてしまっていることなど。しかし、ルピナス・レディーは荒れた原野を彩ってくれるため、この植物を良しとする人もあります。生態系への被害と人間生活への有用性との間でどう折り合いをつけるのかは難しい問題ですが、ただ、私たち人間はこの問題の加害者として、この影響を受ける生き物や環境に責任があるとおっしゃられました。

続いて、知っておくべき外来種の一般的知識を解説されました。外国から持ち込まれた生物のうち問題となるのは10%以下とのことです。しかし、生物の流通量が増え、移動時間が短くなった昨今、定着の可能性はますます高くなっています。外来種の多くは有用な動植物で、生活を豊かにするために持ち込まれたものです。それに加えて、貨物や輸入食物などに混入するなどして偶然持ち込まれる場合もあります。外来生物は人間活動で荒らされたような環境(市街地や造成地など)で定着しやすく、それは、そのような環境では在来の生物が事前に排除されているからです。つまり人間が外来生物の拡大に適した環境を作り出してしまっているのです。例えば、セアカゴケグモはエアコンの室外機や自動販売機、側溝など人工的な湿った暖かい環境を利用して分布を広げています。

外来生物の大きな問題点は、爆発的に増えることがあり、そのため大きな被害が生じることがある点です。この背景には、外来生物は導入された地域の生態系の一部となっておらずそれらを捕食する生物がいないこと、進化の歴史に入っていなかったことから在来生物がそれに対する耐性を持たないことがあります。例えば、ニュージーランドで生垣として導入されたハリエニシダは、それを食べる天敵がいないことから山を覆うほどどんどん増えています。また、ハワイ諸島固有のハワイミツスイ類41種のうち、17種がすでに絶滅、13種が絶滅寸前で、これは外来鳥類のソウシチョウやメジロが持ち込んだマラリアが原因といいます。

最後に、外来生物防除の最先端の取り組みについて説明されました。外来生物の防除は、予防原則、すなわち入れないという事が第一です。万が一入ってしまった場合には、早い段階で排除する必要があります。国の外来種対策では、対策にかける予算が限られていることから順位づけをして対策をしています。影響が大きい外来生物の中から、発見早期であるもの、根絶が可能であるものなどを有先的に対策しています。
そんな中で、ヒアリの存在をDNAを用いて検出する技術、アルゼンチンアリ用のアリの巣ころりの開発、ツマアカスズメバチの羽化を妨げる農薬の開発といった新しい技術開発が進んでいることを紹介していただきました。

まとめとして、地域の自然と文化を守るために外来種を入れないために、外来生物を持ちこまないこと、そして昔からの環境を大事にすること、外来種に早く気が付くために普段から周囲の環境に目を配る「自然を見守る」ことが大切であると教えていただきました。

外来種問題は人間社会の問題です。私たちひとりひとりが意識を持つことで改善することが出来るはずです!
posted by ブナ at 15:48| イベント

2019年02月02日

「只見ふるさとの雪まつり」にあわせて展示解説を行います!

いよいよ2月になり、雪の少なかった只見でもようやく積雪が1メートルを越えるようになりました。
2月9日(土)から2日間にわたって開催される「第47回 只見ふるさとの雪まつり」も近づき、駅前では着々と雪像づくりが進んでいるようです!

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(1月30日の様子)

さて、この雪まつりに合わせて「ただみ・ブナと川のミュージアム」では両日2回のスタッフによる展示解説を行います。

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時間 (1回目)10:30〜11:10、(2回目)16:00〜16:40
参加料(入館料)高校生以上300 円、 小中学生200円
定員 15名ほど ※予約不要

雪まつりの会場は寒いので、ご休憩がてらお越しになってはいかがでしょうか。会場と駐車場とをまわる巡回バスに乗って「ミュージアムに行きたいと」運転手にお伝えいただければ、連れてきてもらえます。

また、会場近くには「ふるさと館田子倉」もありますので、こちらもご利用ください。ミュージアムとの共通チケットとなっています。いずれの施設も開館時間は、午前9時から午後5時までですのでご注意ください。

冬の只見町の最大のイベント「只見ふるさとの雪まつり」、併せて、「ただみ・ブナと川のミュージアム」「ふるさと館田子倉」にぜひお越しください!

posted by ブナ at 17:04| イベント

2019年01月07日

部分日食

昨日の午前中、只見町でも部分日食が見られました。
雲がかかっていて見えずらいですが、上の方が少し欠けています。

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一日中、小雪が舞っていて寒い一日でした。

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posted by ブナ at 10:13| イベント