2013年11月02日

ブナセンター講座「ツキノワグマの生態と付き合い方」

11月10日(日)にブナセンター講座「ツキノワグマの生態と付き合い方」を開催します。講師には、ミュージアムパーク茨城県自然博物館で学芸員をされている山ア晃司氏をお招きします。

tukinowa250.jpg←クリックで紹介サイトへ移動

近年、人的被害や農作物への食害が問題になっているツキノワグマはどんな生き物なのでしょうか?そして、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?実際に山に入りツキノワグマを調査されている山ア氏から、ツキノワグマに対する様々な疑問の答えを聞くことのできる機会です。ぜひお誘いの上、ご来場ください。

ブナセンター講座「ツキノワグマの生態と付き合い方」
日 時 11月10日(日) 13:30〜15:00
場 所 ただみ・ブナと川のミュージアム セミナー室
入館料 高校生以上300円 小中学生200円 未就学児無料
※事前申込は不要、ただしブナセンター講座の聴講には入館料が必要となります

問い合わせ 只見町ブナセンター 電話1(プッシュホン)0241(72)8355
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2013年08月08日

ブナセンター講座「水辺林の生態とその役割」

8月3日(土)にブナセンター講座を開催しました!
講師は、新潟大学教授の崎尾均さんです。今回のブナセンター講座は、始まったばかりの企画展「水辺林の不思議な世界」に関連して「水辺林の生態とその役割」というテーマでお話しいただきました。町内外から21名の方がご参加くださいました。

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内容は、水辺林とはどういうものかという説明からはじまり、その機能や今起きている問題など、さまざまな角度から水辺林についてお話しいただきました。

水辺林は、上流の渓畔林、中流の河畔林、下流と景色が大きく変化し、それにともなって機能も変わってきます。渓畔林では、森が川にせまっているため太陽光が遮られ、水中の藻類は光合成によって成長することができません。その代わりに、水辺林の落葉が水生昆虫に栄養分や隠れ場を提供しているのだそうです。また、木から落ちてくる昆虫は魚のエサとなり、それが鳥のエサになるといった循環をつくりだしているのです。

他にも、大きな洪水の際に流木を抑える効果や、養蜂業、水産業、ミネラルウォーターの採取、レクリエーションへの利用など、水辺林が身近なところで役立っていることを教えていただきました。水辺林は洪水などにより土砂が移動する「攪乱(かくらん)」によって保たれていますが、最近では、川の流れが人の手によって管理されているため、攪乱の回数が減っています。人間にとっては、大きな被害を生じる場合もある洪水ですが、環境を作り出す役割もあるのですね。

崎尾先生の研究チームで実際に行った調査研究については、調査や結果について具体的なデータを見せていただきました。同じように水辺林といわれるカツラ、サワグルミ、シオジですが、それぞれドーナツ状、集中型、一様と分布が異なります。これは、種子の分散方法や木の成長の仕方、照度・浸水に対する反応の違いによるものなのだということでした。水辺林について野外調査から実験検証まで、くまなく調べたからこそ得られた成果であり、研究の面白さが伝わってきました。

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只見を特徴づける水辺林については、企画展「水辺林の不思議な世界」が開催中です。期間は、9月30日(月)までです。身近だけれど、意外と知られていない水辺林の不思議な世界をのぞいてみませんか?お誘い合わせの上、是非ご来館ください。
posted by ブナ at 14:14| Comment(0) | ブナセンター講座

2013年06月21日

歴史遺産としてのあがりこ

6月8日(土)にブナセンター講座を開催しました!
講師は、ブナセンター館長である鈴木和次郎さんです。

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はじめに、「人による森林利用が森を変える!」という話を聞きました。森には、よく見るとあちこちに人による利用の跡が見られるそうです。只見町の森もかつて行われた木流しや放牧の影響が残っているそうで、これから森や山に入る時は、そこも考えて入るとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね!

そしてタイトルにもある「あがりこ型樹形」の形成の仕方についてのお話です。

幹や枝を切ると、その脇から沢山枝が伸びできます。枝が成長すると独特な樹形ができますが、この特異な樹形の事を「あがりこ型樹形」と呼ぶそうです。
あがりこ型樹形は、世界各地に存在し、薪や炭などの利用で伐採するほか、放牧した家畜による食害を防ぐため、飼料としての採集など様々な目的で利用された結果、形成されたとの事です。

只見町のあがりこ型樹形は、その中でも複合型という変わった形をしています。

〈ブナのあがりこ〉
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あがりこ型樹形は、人による森林利用の歴史を残す貴重な遺産であると言えるでしょう!

15名の方が聴講され、最後の質疑応答では沢山の質問が上がるなど、あがりこに対する関心がより深まった講座となりました。

企画展「あがりこの生態と人々の関わり」は7月22日(月)までの期間で開催しています。世界中で見られるあがりこ型樹形が、その土地でどんな利用をされ形成したのか、只見町の複合型あがりことは何なのか?をわかりやすく写真入りの解説パネルで紹介しています!
ぜひ、開催中にご来館ください^^

posted by ブナ at 12:25| Comment(0) | ブナセンター講座

2013年03月24日

ブナセンター講座を開催しました

 3月23日(土)、只見町の調査をされている、只見町教育委員会の渡部賢史さんを講師に迎え、ブナセンター講座「只見町の古環境と人々の暮らし」を開催いたしました!

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 遺跡の発掘調査というと、土器や石器などの遺物が思い浮かぶと思います。それ以外に、いったいどのような調査をし、そこからどんな情報が読み取れるのか?をお話していただきました!
 只見町では、七十苅遺跡を平成22年度から23年度にかけて、黒谷舘跡と呼ばれる遺跡を平成24年度に調査を行っています。

 遺跡から発見される資料には、古代の様々な情報が残されています。
 その情報を読み取る為に、出土した土器やや石器、木製品の分析を行います。その分析以外に、土の中に残されている微細な植物の化石を分析し、地層ごとの年代と照らし合わせてその時代の植生等を調べる方法があるそうです!
 
 今回は、花粉分析、植物珪酸体分析、珪藻分析、種実同定、樹種同定などの古環境を探る方法の中から、花粉分析と植物珪酸体分析について詳しく説明していただきました。
 花粉分析とは、土の中に残された花粉化石を調べる方法で、花粉の形は種類によって違うそうです。とても小さい花粉が、化石となって残っているというのは驚きです!花粉の外膜は、科学的に安定しており分解などに強いそうです。水分がある等の一定の条件が整えば、地中で分解されずに化石として残るそうです。

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 上の資料を見ると、花粉ごとに形が違うのがわかると思います。

 もう一つの、植物珪酸体分析とは、土の中に含まれている、植物珪酸体(イネ科の植物に多く含まれるガラス質の結晶)を調べる方法です。植物にガラス質?と疑問に思われるかもしれませんが、子どもの頃、外で遊んでいる時にイネ科の植物で、手や足をちょっと切ってしまった、という経験がありませんか?それは、植物に含まれる珪酸体が原因だそうです。植物にガラスの成分が含まれているなんて不思議な感じがしますね!

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イネ科の植物に多く含まれるので、これらが沢山含まれているという結果が出れば、その時代にイネなどを栽培していた可能性が高い、ということが考えられるそうです。

 只見町の遺跡から出土した黒曜石についても面白いお話がありました。山地によって黒曜石の成分が違うそうで、分析にかけたところ、新潟と栃木産の物は少しだけで、ほとんどが長野県の西霧ヶ峰産の黒曜石だということがわかったそうです!縄文時代に長野と只見間に流通があったとは驚きです!

 聴講された方からは、「遺跡の発掘をしているのは知っていたが、様々な分析を行い、そこからどのようなことがわかるのか、お話が聞けて良かった」等の感想が聞かれました。

posted by ブナ at 14:29| Comment(0) | ブナセンター講座

2013年02月06日

トチの実のアク抜き作業

2月4日(月)にトチの実のアク抜き作業を行いました。

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前回剥いたトチの実は、みかんネットに入れて1日(朝と晩に)2回揉み洗いをし、きれいな水に張り替えさらしておくのを、1週間ほど繰り返しました。

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posted by ブナ at 14:27| Comment(0) | ブナセンター講座