2014年04月25日

田子倉の昔を語る!

4月20日にブナセンター講座「田子倉の昔を語る!」が開催されました。

今回の講座は座談会方式で行われ、語り部は旧田子倉出身の4人の方々です!
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ダムに沈む前の田子倉は4〜5mもの雪が降り積もる豪雪地帯でした。

土地が豊かで、ゼンマイなどの山菜もたくさん採れ、質の良い糸がとれる養蚕も盛んだったそうです。

大きなマスも浅瀬を埋め尽くすように遡上し、沢水をひいた台所にも魚が入ってきていたのだとか。

特にマスをとった際に村の中で均等に配分する「まわり組」という制度は田子倉集落の暮らしの特徴です。

その他にも、シシ山(クマとり)でクマが怖くて逃がしてしまった笑い話や、小さい頃の思い出話を

たくさん聞くことができ、有意義で楽しい時間となりました。

講座が終わった後も、皆さん思い思いに田子倉の暮らしの話に花を咲かせていたようです^^


そして!只見町にもついに桜前線がやってきたようです!
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まだほとんど分かりませんが、数輪だけ・・・
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ついに開花しましたよー!
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只見にも遅い春到来です^^
posted by ブナ at 17:44| Comment(0) | ブナセンター講座

2014年03月15日

ブナセンター講座「雪食地形と植生」

去る3月8日(土)、東京学芸大学名誉教授の小泉武栄先生を講師としてお迎えし、ブナセンター講座を開催しました。小泉先生は、自然地理学や山の自然学を専門とされ、山の景観を地形や地質、気象、植生など様々な観点からひも解き、多くの方々に伝えてこられました。日本ジオパーク委員会の委員をされており、地域の宝物を見つけるのが楽しみなのだそうです。この日は、前日から降り続く吹雪にもかかわらず、64名の方が、遠くは東京都からも足を運んでくださいました!

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雪食地形とは、只見町に住んでいる私たちなら毎日目にしている雪崩で削られた地形のことです。講座では、この雪食地形の成り立ちについて、様々な視点から解析していただきました。

まずは世界的な規模で日本を見てみます。私たちが暮らす日本は、世界的に見ると他にはないくらい雪が多く、風が強い国なのだそうです。その厳しさは、アルプス以上なのだとか!これらの気象によって生じる雪の吹き溜まりや雪崩が落ちた場所にできる残雪は、雪解けが遅れることで裸地や草原、低木林をつくりだし、また、底雪崩(そこなだれ)に含まれる岩屑で岩盤が削られることで筋状の山の形を作りだしているのです。

続いて、雪が生み出した植生帯として偽高山帯についてお話しいただきました。偽高山帯とは、ブナ林をはじめとする落葉広葉樹林帯の上に位置する亜高山帯の標高に、本来あるべき針葉樹がなく、高山帯に似た草原や低木林が広がっている状態をいいます。なぜ偽高山帯が形成されるのか、様々な研究者が提案したあらゆる仮説を検証しつつ、この謎にせまっていきました。

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雪圧、冬の季節風、地形といった単純な仮説に続いて現れたのが、「追い出し説」です。今から6千〜7千年前、世界的な気温上昇が起こりました。これにより、現在本州では標高1600m以上に分布する針葉樹は、標高2000mにまで追い上げられました。そのため2000mに満たない山では針葉樹が滅亡し、再び寒冷化した後も戻らず、草原になってしまっているのです。現在見ている姿だけではなく、数千、数万年前の出来事も今の風景につながっているのですね!

しかし、この仮説も他の新しい発見により3年ももたなかったそうです。現在では、地形や気候を考慮し、より細かく地域的に分析していく方法がとられていますが、偽高山帯の成立過程については、今もって議論がつきないのだとか。自然について、まだまだわかってないことがたくさんあります。

「日頃目にしている景色をあたりまえと思わず、なぜそうなのかを考えてみてほしい」と最後に先生は締めくくられました。視点を様々に変えて見ることにより、みなさんも只見町の何気ない風景を宝物にしてみてください!

posted by ブナ at 16:10| Comment(0) | ブナセンター講座

2013年11月02日

ブナセンター講座「ツキノワグマの生態と付き合い方」

11月10日(日)にブナセンター講座「ツキノワグマの生態と付き合い方」を開催します。講師には、ミュージアムパーク茨城県自然博物館で学芸員をされている山ア晃司氏をお招きします。

tukinowa250.jpg←クリックで紹介サイトへ移動

近年、人的被害や農作物への食害が問題になっているツキノワグマはどんな生き物なのでしょうか?そして、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?実際に山に入りツキノワグマを調査されている山ア氏から、ツキノワグマに対する様々な疑問の答えを聞くことのできる機会です。ぜひお誘いの上、ご来場ください。

ブナセンター講座「ツキノワグマの生態と付き合い方」
日 時 11月10日(日) 13:30〜15:00
場 所 ただみ・ブナと川のミュージアム セミナー室
入館料 高校生以上300円 小中学生200円 未就学児無料
※事前申込は不要、ただしブナセンター講座の聴講には入館料が必要となります

問い合わせ 只見町ブナセンター 電話1(プッシュホン)0241(72)8355
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2013年08月08日

ブナセンター講座「水辺林の生態とその役割」

8月3日(土)にブナセンター講座を開催しました!
講師は、新潟大学教授の崎尾均さんです。今回のブナセンター講座は、始まったばかりの企画展「水辺林の不思議な世界」に関連して「水辺林の生態とその役割」というテーマでお話しいただきました。町内外から21名の方がご参加くださいました。

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内容は、水辺林とはどういうものかという説明からはじまり、その機能や今起きている問題など、さまざまな角度から水辺林についてお話しいただきました。

水辺林は、上流の渓畔林、中流の河畔林、下流と景色が大きく変化し、それにともなって機能も変わってきます。渓畔林では、森が川にせまっているため太陽光が遮られ、水中の藻類は光合成によって成長することができません。その代わりに、水辺林の落葉が水生昆虫に栄養分や隠れ場を提供しているのだそうです。また、木から落ちてくる昆虫は魚のエサとなり、それが鳥のエサになるといった循環をつくりだしているのです。

他にも、大きな洪水の際に流木を抑える効果や、養蜂業、水産業、ミネラルウォーターの採取、レクリエーションへの利用など、水辺林が身近なところで役立っていることを教えていただきました。水辺林は洪水などにより土砂が移動する「攪乱(かくらん)」によって保たれていますが、最近では、川の流れが人の手によって管理されているため、攪乱の回数が減っています。人間にとっては、大きな被害を生じる場合もある洪水ですが、環境を作り出す役割もあるのですね。

崎尾先生の研究チームで実際に行った調査研究については、調査や結果について具体的なデータを見せていただきました。同じように水辺林といわれるカツラ、サワグルミ、シオジですが、それぞれドーナツ状、集中型、一様と分布が異なります。これは、種子の分散方法や木の成長の仕方、照度・浸水に対する反応の違いによるものなのだということでした。水辺林について野外調査から実験検証まで、くまなく調べたからこそ得られた成果であり、研究の面白さが伝わってきました。

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只見を特徴づける水辺林については、企画展「水辺林の不思議な世界」が開催中です。期間は、9月30日(月)までです。身近だけれど、意外と知られていない水辺林の不思議な世界をのぞいてみませんか?お誘い合わせの上、是非ご来館ください。
posted by ブナ at 14:14| Comment(0) | ブナセンター講座

2013年06月21日

歴史遺産としてのあがりこ

6月8日(土)にブナセンター講座を開催しました!
講師は、ブナセンター館長である鈴木和次郎さんです。

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はじめに、「人による森林利用が森を変える!」という話を聞きました。森には、よく見るとあちこちに人による利用の跡が見られるそうです。只見町の森もかつて行われた木流しや放牧の影響が残っているそうで、これから森や山に入る時は、そこも考えて入るとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね!

そしてタイトルにもある「あがりこ型樹形」の形成の仕方についてのお話です。

幹や枝を切ると、その脇から沢山枝が伸びできます。枝が成長すると独特な樹形ができますが、この特異な樹形の事を「あがりこ型樹形」と呼ぶそうです。
あがりこ型樹形は、世界各地に存在し、薪や炭などの利用で伐採するほか、放牧した家畜による食害を防ぐため、飼料としての採集など様々な目的で利用された結果、形成されたとの事です。

只見町のあがりこ型樹形は、その中でも複合型という変わった形をしています。

〈ブナのあがりこ〉
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あがりこ型樹形は、人による森林利用の歴史を残す貴重な遺産であると言えるでしょう!

15名の方が聴講され、最後の質疑応答では沢山の質問が上がるなど、あがりこに対する関心がより深まった講座となりました。

企画展「あがりこの生態と人々の関わり」は7月22日(月)までの期間で開催しています。世界中で見られるあがりこ型樹形が、その土地でどんな利用をされ形成したのか、只見町の複合型あがりことは何なのか?をわかりやすく写真入りの解説パネルで紹介しています!
ぜひ、開催中にご来館ください^^

posted by ブナ at 12:25| Comment(0) | ブナセンター講座