2015年09月23日

10月24、25日に講座「ニセアカシアの生態と管理-外来種の脅威」・観察会「伊南川の河畔林を観察しよう!」を開催します。

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今回は、只見町の伊南川渓畔林などで精力的に調査されている崎尾均氏(新潟大学・教授)を講師としてお招きします。

今回の講座・観察会の対象とする植物は『ニセアカシア』です。
ニセアカシアは蜜源植物や緑化植物として利用される外来植物です。
その成長速度と繁殖力が非常に大きいので在来植物相や生態系に与える影響は大きく、要注意外来生物にも指定されています。

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今年の5月にはたくさんの花をつけていました。

24日(土)の講座では、只見町の河畔林にみられるニセアカシアの生態・管理について話していただきます。

また、25日(日)の観察会では、伊南川流域で数か所を移動しながら自然植生とともに緑化植物、外来植物について観察します。

詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.tadami-buna.jp/event.html#akasia
観察会は事前に申込みが必要になるので只見町ブナセンターまでご連絡ください。
TEL0241-72-8355
posted by ブナ at 14:34| Comment(0) | ブナセンター講座

2015年08月06日

ブナセンター講座「気候変動によって雪国の森林はどのように変わってゆくのか?」を開催しました。

8月1日にブナセンター講座がありました。東北大学大学院教授の中静透氏をお招きし、
「気候変動によって雪国の森林はどのように変わってゆくのか?」という題でお話しいただきました。
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講座に来られた方は40人を超えました。東京方面から、日帰りの参加者もいらっしゃいました。
雪国のブナ林の成り立ち、気候変動が植物に与える影響や気候変動への適応策についてお話いただきました。
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ブナ林は多雪な日本海側と冬に乾燥する太平洋側で様子が大きく変わってくるそうです。
日本海側では高い木のほとんどがブナですが、太平洋側ではクリやナラなどと混じって生育しています。ブナ林の構成樹種はその地域の最大積雪量が関係し、積雪量が多いほど構成樹種が少なくなります。多雪環境下のブナ林は海外ではあまりみられず、日本特有のものです。

気候変動によって温暖化が進むと、生物の生息適地が気温の低い標高の高い場所や北方に移動します。温暖化による生息適地の移動速度が生物の移動速度を超えた場合その生物は生息数の減少など大きなダメージを受けると予測されています。たとえば、高山植物はそれ以上高いところに移動できません。生息適地が都市などで分断されている場合も移動できないため危機的状況におかれます。
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ブナなどの樹木においては温度上昇によって生存適地から外れたからといって、すぐにブナが死にたえる可能性は低いそうです。ブナの寿命は300年ほどあるために生存適地から外れてもすぐに別の樹種に置き換わることは考えにくいからです。

しかし、気候変動そのものは対策をとっても止めることは困難です。そこで気候変動が起こるものと考えて適応策をたてる必要があります。適応策の1つとして保護林と保護林を結ぶ「緑の回廊」が挙げられます。自然度の高い森林同士を「緑の回廊」繋ぐことで植物や野生動物の移動が可能になります。その結果、温暖化による生存適地の移動に伴って動植物が移動できるので、その生態系を維持するために「緑の回廊」は重要な役割を果します。
福島県には全国最大規模の「会津山地緑の回廊」があり、只見町にもその「緑の回廊」があるため重要な役割があります。

今回の講座では、只見町のような雪国のブナ林が現在置かれている現状を確認する良い機会になりました。気候変動は避けられないものと捉え、この後どうなっていくか、どうしていくかを科学的根拠に基づいて決定しなければならないと考えさせられる講座でした。
posted by ブナ at 11:56| Comment(0) | ブナセンター講座

2015年07月16日

8月1、2日にブナセンター講座と自然観察会を開催します。

今回は、東北大学大学院教授の中静透氏をお招きし、ブナセンター講座「気候変動によって雪国の森はどのように変わってゆくのか?」と自然観察会「夏のブナ林を歩く!」を開催します。
気候変動によってゲリラ豪雨や台風、ハリケーンなどの発生が多くなったと耳にすることが多々あるかと思います。気候変動はこういった気象状況の変化だけでなく、普段目にしている植物たちも影響を受けるといわれています。植物が今まで分布していたところで生育できなくなることなどが予測されています。講座では只見町のような雪国の森は気候変動の影響でどのように変化していくかといったお話が聞けると思います。
翌日の自然観察会では、今の只見町の森の状況を知ってもらうために夏のブナ林を歩きます。

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5月上旬の只見沢登山口。只見線旧田子倉駅の少し先に位置します。

浅草岳の只見沢登山道の最初の部分は渓畔林です。サワグルミなどの大木を見ることができます。ぬかるむことが予想されるので、長靴かハイカットの登山靴の着用がおすすめです。また、夏はブナも、それ以外の植物も葉を茂らせて春先とはずいぶん違ったおもむきになっています。ぜひ講座・観察会ともにご参加ください。
8月2日の自然観察会に参加されるかたは予約が必要です。只見町ブナセンターまでご連絡ください。
http://www.tadami-buna.jp/event.html#nakasiduka
posted by ブナ at 09:00| Comment(0) | ブナセンター講座

2015年06月22日

奥会津の地質にみる日本列島の成り立ち

6月20日にブナセンター講座を開催しました。
産業技術総合研究(産総研)の活断層・火山研究部門の山元孝広氏をお招きし、「奥会津にみる日本列島の成り立ち」という題でお話しいただきました。

講座には20人を超える人に来ていただきました。その中には栃木県や茨城県といった遠くから参加された方もいらっしゃいました。
参加者は地質や日本列島がどのようにできたかなど実際に目にすることのできない内容に真剣に耳を傾けていました。
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奥会津は日本海形成時代に大陸が引きちぎられてできた窪地にたまってできた地層(堆積層)がみられるそうです。そうして形成された地層と岩石の硬度の差から堆積層が削られて只見の代表的な景観の雪食地形が形作られました。

また、奥会津にも熊本県の阿蘇山のようなカルデラが存在し、塔のへつりカルデラや奥鬼怒カルデラがあります。カルデラは地下にあったマグマが大量に噴出したときに、その空間を埋めるために上部が陥没してできる地形です。地形から、奥会津でも大規模な火山噴火があったことがうかがい知れます。
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講座の最後には、地質図Naviの使い方を教えていただきました。

地質Naviは産総研が公開しているウェブデータベースで、地質図だけではなく活断層や火山、その土地の自然放射量なども調べることができます。
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いつも歩いている地面の下に眠る地質を知ることで普段見ている景色の成り立ちをよりいっそう理解できるのだなと思いました。

地質Naviで検索して、自分の地域の地質・岩石について調べてみるのもいいかもしれませんね。
posted by ブナ at 09:58| Comment(0) | ブナセンター講座

2015年03月09日

森を作る鳥たち-鳥と果実の共進化-を開催しました!

3月7日(土)に只見振興センターでブナセンター講座を開催しました。
上田恵介氏(立教大学理学部生命理学科教授)をお招きし、鳥と果実がの関係がどのような進化につながっていったのか、そして森を作るとは一体どういう事なのかをお話していただきました。

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 まず、進化というものは、どちらか一方の行動だけでは起こらず相互作用によって起きて行くのだそうです。鳥が“果実を食べる”という行動を起こすことによって、種子を散布したい植物がより優先的に種子を運んでもらうために様々な工夫を凝らしていきます。
 
 植物はその場から動くことが出来ないので、子孫を残すためには何とかして種子を散布しなければなりません。種子の散布の方法には、風や水流など自然の力に頼る方法の他に動物に種子を運んでもらう方法があります。
 例えば、センダングサやオモナミなどの付着型、リスやノネズミ、カケス、ホシガラスなどに見られる貯食型、アリによる散布の他、もっとも多いのは周食型と呼ばれる果実を食べた結果、食べ残しや排泄物に種子が混ざり散布される方法です。

 鳥が食べる果実は様々な種類がありますが、その中で鳥に優先的に果実を食べて種子を運んでもらうために、見た目や形・可食部の成分などを変化させ進化していく中で、鳥やその他種子を運ぶ生き物も、植物だけが得をして自分たちが損をしないように進化してきたことを今回の講演の中で知る事が出来ました。

 また、そうした鳥と植物の関係が、多くの森を作り上げていることがわかりました。そういえば、私の家の庭にも植えた覚えのない植物が生えていたりすることがあります!きっと庭に訪れるヒヨドリやムクドリが種を蒔いていったんですね。

 講座には、33名の方が参加され、興味深くお話を聞かれたようでした。
 質疑応答では、「鳥が食べる果実は秋に実るものが多いと思うのですが、夏場に生る果実類は鳥に食べられているのでしょうか?」という質問があり、「モミジイチゴやクワの実などが、コムクドリやオオルリ、ツグミなどに食べられており子育てに利用されたりしている」と回答があるなど、鳥と果実の関係性について理解を深めることができた講座となりました。

 翌日、3月8日(日)には、観察会が開催されましたが、そちらの報告については今しばらくお待ちください。

posted by ブナ at 16:34| Comment(0) | ブナセンター講座