2015年12月06日

ブナセンター講座「只見町の昔を聞く」を開催しました。

本格的な冬の寒さが訪れた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

只見町ブナセンターでは、12月5日(土)にブナセンター講座「只見町の昔を聞く」を開催しました。
当日は、寒い上に雨という生憎の天気でしたが、足元が悪い中、33名の方々に参加していただきました。

今回の講座では、昔の只見町について詳しい菅家誠也さん(只見)、飯塚恒夫さん(坂田)、星文孝さん(黒谷)の3名を講師としてお招きし、座談会形式で只見町の昔の様子について写真を見ながらお話していただきました。

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まず、菅家誠也さんには、明治から昭和初期まで只見町で養蚕を行っていた南光社についてお話いただきました。明治時代に曽祖父が南光社を立ち上げたときの苦労話や養蚕を盛んに行っていた当時の様子を、当時撮られた写真や使われていたラベルを見ながら説明していただきました。
従業員のために1日4斗(約60kg)の米を炊いていたことや当時は水車小屋で機械を動かしていたことなど、当時の様子に皆さん驚かれていました。

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飯塚恒夫さんには、只見町で養蚕をどのように発展させてきたのかについて説明していただきました。只見町の自然環境に合った蚕や桑を探した当時の話や八十里越の峠道に昔あった小屋の写真など、町の人たちでもなかなか知らないことを紹介していただきました。

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最後に、星文孝さんからは、これまで使われていた様々なカメラの紹介を通して、只見町において写真がどのように変わってきたかをお話していただきました。さらに、これまで撮ってきた写真の紹介やこれから撮りたい写真についても話され、今後は風景だけではなく人の生活を記録した写真を撮りたいとおっしゃっていました。

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参加者からは、南光社の取引の状況や今回紹介した写真などについての質問がされたほか、参加者自身が体験した養蚕の話が出るなど、とても賑やかな講座になりました。

只見町ブナセンターでは、今後も様々な分野の講師をお招きし、ブナセンター講座を行います。
12月19日(土)には、横浜国立大学大学院の松田裕之教授をお招きして、「自然の恵みの活かし方−今までもユネスコエコパーク登録後も−」を開催します。お誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。


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2015年10月30日

10月24日にブナセンター講座「ニセアカシアの生態と管理 外来種の脅威」を開催しました。

森林生態学を専門にされていて、特に河畔林が、どのように成立しているかということを研究されている崎尾均氏(新潟大学教授)をお招きして、河畔林への侵入が問題になっているニセアカシアについてお話しいただきました。
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ニセアカシアは北米原産のマメ科植物で明治初期に日本に持ち込まれたといわれていて、現在では全国の河畔林を中心に分布しています。
治山や砂防のために有用な緑化植物として日本各地に導入されたという過去があります。日本では養蜂するときに、重要な蜜源でもあります。

ニセアカシアは種子による繁殖だけではなく、根から芽をだす根萌芽も盛んに行い繁殖します。
導入された場所から種子が河川などを流れて分布範囲を拡大させ、根萌芽によって侵入した場所で大きな群落を形成し、在来の植物の生育場所を奪っていることが問題になっています。

また、除去するためには、ただ伐採しただけでは萌芽、根萌芽によって逆に繁茂してしまいます。
このこともニセアカシアの侵入の問題解決をいっそう難しくしています。
除去するためには根気強く、周期的に伐採を繰り返す必要があります。

講座の終盤には伊南川へのニセアカシアの侵入状況をお話していただきました。

山間地では遠い存在のように感じる外来種も着実に侵入している状況が分かりました。
「外来種の脅威」と外来種の侵入に対して危機感を煽る講座タイトルでしたが崎尾氏の軽妙な話題に笑いが起こる一幕もあり楽しく、ためになる講座になりました。
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2015年09月23日

10月24、25日に講座「ニセアカシアの生態と管理-外来種の脅威」・観察会「伊南川の河畔林を観察しよう!」を開催します。

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今回は、只見町の伊南川渓畔林などで精力的に調査されている崎尾均氏(新潟大学・教授)を講師としてお招きします。

今回の講座・観察会の対象とする植物は『ニセアカシア』です。
ニセアカシアは蜜源植物や緑化植物として利用される外来植物です。
その成長速度と繁殖力が非常に大きいので在来植物相や生態系に与える影響は大きく、要注意外来生物にも指定されています。

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今年の5月にはたくさんの花をつけていました。

24日(土)の講座では、只見町の河畔林にみられるニセアカシアの生態・管理について話していただきます。

また、25日(日)の観察会では、伊南川流域で数か所を移動しながら自然植生とともに緑化植物、外来植物について観察します。

詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.tadami-buna.jp/event.html#akasia
観察会は事前に申込みが必要になるので只見町ブナセンターまでご連絡ください。
TEL0241-72-8355
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2015年08月06日

ブナセンター講座「気候変動によって雪国の森林はどのように変わってゆくのか?」を開催しました。

8月1日にブナセンター講座がありました。東北大学大学院教授の中静透氏をお招きし、
「気候変動によって雪国の森林はどのように変わってゆくのか?」という題でお話しいただきました。
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講座に来られた方は40人を超えました。東京方面から、日帰りの参加者もいらっしゃいました。
雪国のブナ林の成り立ち、気候変動が植物に与える影響や気候変動への適応策についてお話いただきました。
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ブナ林は多雪な日本海側と冬に乾燥する太平洋側で様子が大きく変わってくるそうです。
日本海側では高い木のほとんどがブナですが、太平洋側ではクリやナラなどと混じって生育しています。ブナ林の構成樹種はその地域の最大積雪量が関係し、積雪量が多いほど構成樹種が少なくなります。多雪環境下のブナ林は海外ではあまりみられず、日本特有のものです。

気候変動によって温暖化が進むと、生物の生息適地が気温の低い標高の高い場所や北方に移動します。温暖化による生息適地の移動速度が生物の移動速度を超えた場合その生物は生息数の減少など大きなダメージを受けると予測されています。たとえば、高山植物はそれ以上高いところに移動できません。生息適地が都市などで分断されている場合も移動できないため危機的状況におかれます。
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ブナなどの樹木においては温度上昇によって生存適地から外れたからといって、すぐにブナが死にたえる可能性は低いそうです。ブナの寿命は300年ほどあるために生存適地から外れてもすぐに別の樹種に置き換わることは考えにくいからです。

しかし、気候変動そのものは対策をとっても止めることは困難です。そこで気候変動が起こるものと考えて適応策をたてる必要があります。適応策の1つとして保護林と保護林を結ぶ「緑の回廊」が挙げられます。自然度の高い森林同士を「緑の回廊」繋ぐことで植物や野生動物の移動が可能になります。その結果、温暖化による生存適地の移動に伴って動植物が移動できるので、その生態系を維持するために「緑の回廊」は重要な役割を果します。
福島県には全国最大規模の「会津山地緑の回廊」があり、只見町にもその「緑の回廊」があるため重要な役割があります。

今回の講座では、只見町のような雪国のブナ林が現在置かれている現状を確認する良い機会になりました。気候変動は避けられないものと捉え、この後どうなっていくか、どうしていくかを科学的根拠に基づいて決定しなければならないと考えさせられる講座でした。
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2015年07月16日

8月1、2日にブナセンター講座と自然観察会を開催します。

今回は、東北大学大学院教授の中静透氏をお招きし、ブナセンター講座「気候変動によって雪国の森はどのように変わってゆくのか?」と自然観察会「夏のブナ林を歩く!」を開催します。
気候変動によってゲリラ豪雨や台風、ハリケーンなどの発生が多くなったと耳にすることが多々あるかと思います。気候変動はこういった気象状況の変化だけでなく、普段目にしている植物たちも影響を受けるといわれています。植物が今まで分布していたところで生育できなくなることなどが予測されています。講座では只見町のような雪国の森は気候変動の影響でどのように変化していくかといったお話が聞けると思います。
翌日の自然観察会では、今の只見町の森の状況を知ってもらうために夏のブナ林を歩きます。

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5月上旬の只見沢登山口。只見線旧田子倉駅の少し先に位置します。

浅草岳の只見沢登山道の最初の部分は渓畔林です。サワグルミなどの大木を見ることができます。ぬかるむことが予想されるので、長靴かハイカットの登山靴の着用がおすすめです。また、夏はブナも、それ以外の植物も葉を茂らせて春先とはずいぶん違ったおもむきになっています。ぜひ講座・観察会ともにご参加ください。
8月2日の自然観察会に参加されるかたは予約が必要です。只見町ブナセンターまでご連絡ください。
http://www.tadami-buna.jp/event.html#nakasiduka
posted by ブナ at 09:00| Comment(0) | ブナセンター講座