2015年05月18日

要害山

只見駅と町役場の裏には、標高705mの要害山と呼ばれる山があります。
登山道が整備されており、駅のあたりの標高が 約400m あるので、高低差およそ 300m の急な尾根を登ります。

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4月28日の時点では、スキー場横の南登山道入り口の三石神社前は真っ白、登山道入り口の道標も埋もれたままで、山の中にもまだ沢山の雪が残っていました。

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5月の連休中は好天が続き、雪はどんどん消えて、5月10日に山開きを迎えました。山開きの日の山の様子を紹介します!

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この山の中腹以上に登るとブナ林が見られます。街からすぐのところで、大きなブナの木を見られることがこの山の魅力です(道は急ですけどね)。

もう一つの魅力は、花いっぱいの山であることです。今、様々な花が見頃です。オオイワカガミ、オオカメノキ、ユキツバキ、アズマシャクナゲ・・・。他にもツツジやアオダモ、ミズナラなどが花をつけていました。

■オオイワカガミ
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■オオカメノキ
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■ユキツバキ
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■アズマシャクナゲ
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そして、ヒメサユリも茎がぐんと伸びて、開花まで間もなくです。

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雪が消えると色とりどりの花が現れる、まさに只見マジックです。
みなさんも、花いっぱいの只見町を見に来ませんか?

(雪景色と山開き以外の撮影は5月12日)
posted by ブナ at 12:09| Comment(0) | 山歩き

2014年09月10日

沼ノ平の下見に行ってきました!

28日のブナセンター観察会「沼ノ平のブナ林を歩く」に向けて、下見に行ってきました^^
※沼ノ平は、地元ガイドの同行がなければ入山は禁止されています。
入山を希望される方は「只見町観光まちづくり協会」までご連絡ください。


登山口から1時間程は登りが続きますが、山神の杉を過ぎると、気持ちいいブナ林が迎えてくれました!
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さらに進み、途中で小三本沢を渡ります。
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当日は水量が多いことも予想されますので、参加される方は長ぐつ等の装備をお忘れなく。

2時間ほどで沼ノ平に到着です。
沼沿いの沢には大きなカジカガエルが^^
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こちらはカモシカの食痕です!
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センダングサばかりきれいに食べていました。美味しいのでしょうか??

ブナ林の中に開けた沼地では、トンボが盛んに産卵していました。
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天気が良かったので、湖面が鏡のように青空を映し出していました!
そんな素晴らしい光景は、ぜひ9月28日のブナセンター自然観察会でご覧ください!
詳細はこちらから。

自然観察会の参加には、参加費と事前申し込みが必要です!
参加を希望される方は「只見町ブナセンター」までご連絡ください。
(0241−72−8355)
皆様のお越しをお待ちしております!!^^
posted by ブナ at 17:56| Comment(3) | 山歩き

2014年08月22日

浅草岳に登りました!

8月5日は火曜日。ブナセンターは休館日でしたが、スタッフで浅草岳の登山をしました!
ブナセンター事務室の窓からは浅草岳が見え、いつも「今日は浅草岳がよく見えるね」とか「今日は浅草岳が見えないなあ」「雪がだいぶ溶けたね」などと話題になります。その浅草岳にみんなで登ろうということになりました。今日は、その時の写真を一部ご紹介します。

只見沢を6時少し前に出発し、下界では35度とこの夏一番の暑さの中を太陽にあぶられながら歩きました。山頂へ到着したのはなんと13時。通常3時間程度のコースですが、写真を撮ったり、へばって歩けないメンバーがいたりとずいぶん苦戦しました。それでも雪渓が見える場所では、涼しい風が疲れた体を少し癒してくれました。帰りは、雪田草原や平石山のブナ林を経由し、入叶津へと降りました。下山したのは16時過ぎ。くたくたでしたが、普段見れない風景を存分に楽しむことができました。
真夏は暑くて大変なので、涼しくなる秋ごろの登山がお勧めです。ルートに不安がある方はガイドをお願いするなどしてください。

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鬼が面山が近い!

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樹皮がとても白いブナの巨木

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山頂から西を望むと万年雪が!

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山頂から只見の街並みを望む

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山頂の北東に広がる雪田草原
posted by ブナ at 13:41| 山歩き

2014年02月02日

冬のブナ林を見てきました!

昨日の只見町は、良いお天気でした。そこで、楢戸の森に行ってみることにしました。

只見町は、このところ最高気温が6度や9度になる日もあり、積もった雪がだいぶ溶けました。一度溶けてまた凍った雪の表面は固く、こんな時にできる遊びのひとつが「かた雪渡り」です。長靴だけで雪に乗っても沈みません!

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雪に覆われた田んぼ。下のほうに見えるのがウサギの足跡です。ウサギの駆けていく姿が見えるようです。

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冬のブナ林です。すっかり葉を落とした森は、10月の森(下写真)とは全く違う風景が広がっていました。

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リスの足跡を発見!この木に登っていったようです。

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森の奥に続くふたつの動物の足跡。野生動物の存在をいたることころに感じます。

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写真に撮ることはできませんでしたが、小鳥の大群に会うこともできました。エナガとヒガラを始め、シジュウカラやヤマガラ、マヒワ、キバシリ、シロハラ、アカゲラなどたくさんの野鳥を観察することができました。

冬の只見は楽しみがいっぱいです!
posted by ブナ at 15:34| Comment(4) | 山歩き

2012年11月26日

“幻の谷地”に到達!

久しぶりの晴れ間を待って、予てより計画していた“幻の湿原”探索に出かけました。
只見町には、幾つかの湿原、谷地が存在していますが、どちらかと言えば注目をされることのない存在です。規模が小さく、希少な動植物の生息が確認されていないことが、その理由ではないでしょうか。

町内の梁取地区は町の天然記念物に指定されている“大曽根湿原”(おおそねしつげん)があります。しかし、国土地理院の地形図では、“向谷地平”(むかいやちだい)と記載されています。
ところが、地元では別の湿地を“向谷地”(むかいやち)と呼んでいるようです。そこで、Google Earthで覗いて見ると、確かに大曽根湿原の先にそれらしい湿地がありました。

林道を車で進み、それらしい場所で、車を降りて、若いスギの人工林を谷へと下っていきます。
谷底はシラカンバなどの広葉樹二次林が広がり、かつて、この地が放牧地あるいは採草地として使われてきたことが判りました。しかし、ここで谷地を見つけることは出来ませんでした。

少し高台に登り周囲を探ろうと、なだらかな尾根に登ると、反対側に谷地らしい平坦な開放地を発見しました!降りてみると、確かに湿地、向谷地です。
広さは横300m, 縦200mといったところで、周囲はスギの造林地に囲まれ、谷地全体がハイイヌツゲに覆われています。
ミズゴケは見られず、乾燥化の進む低層湿原といったところでしょうか。谷地の周辺には、ヤチダモやシラカンバも見られました。
人の気配は全くなく、静かでした。しかし、ホオノキの幹にはクマの爪あとも…。こうした場所も、観察してみると意外と面白いです。

帰りには、谷地の近くまで来る作業道跡も見つかりました。行ってみたら、幻でもなんでもなく、省みられることもない“谷地”というのが正しいようです。
次回は、せっかくなので花の季節に行ってみようと思います!

写真1 湿地を全面的に覆いつくすハイイヌツゲ
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写真2 湿地内にはヤチダモやシラカンバの侵入も見られ、乾燥化が進んでいる
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写真3 低木にはコケが張り付く
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posted by ブナ at 17:16| Comment(0) | 山歩き