今の時期に登山道沿いに見られる花について紹介します。
要害山の頂上への道は、旧只見スキー場跡地からの「南尾根登山道」、滝神社の裏からの「宮ノ沢登山道」、北尾根の作業道があります。
今回紹介するのは南尾根登山道、宮ノ沢登山道です。
登り始めの低木林では、ユキツバキ、タムシバなどの花が咲いていました。ミヤマナラをはじめとする低木の開葉が進んでいたので、だんだんと山一帯が緑に覆われていっています。
ユキツバキ
花弁の赤色、花糸の黄色、葉の緑色がきれい
タムシバ
大きく白い花は遠くから見ても目立つ
只見では町の花として親しまれています。
オオカメノキ
中央の両性花を囲うように装飾花がつく
マルバマンサク
花の中央から吹き戻しを吹いたように四方に細長い花弁が広がる
低木林を抜けると、キタゴヨウマツ林の下にはイワカガミなどの山野草が見られました。
イワカガミ
同じ場所に蕾の個体もあったので、もうしばらくは花を見られそうです。
イワウチワ
まとまって咲く姿に壮観さを感じる
イワナシ
良く見ていないと見落とすが、可憐な佇まいをしている
山頂直下から頂上にかけてのブナの開葉はほとんど完了し、きれいな新緑に包まれていました。足元には去年落ちた堅果から発芽したブナがいくつも見られました。
ブナの実生
頂上から南尾根に少し下るとキタゴヨウマツの林床にアズマシャクナゲが広がります。
花、蕾ともにあまり見られなかったので、花の着きが良くないのかもしれません。
アズマシャクナゲ
今週の日曜日には、只見四名山の1つ目として要害山の山開きがあります。是非この機会に只見の山を登り、只見の自然に触れていただければと思います。