2013年11月27日

「かじご焼き」の復元記録行われる!

雪がちらつくことが多くなった只見です。

11月17日、18日の2日間、只見町の蒲生地区において「カジゴ焼き」の記録撮影が行われました!

「カジゴ焼き」は原始的な炭焼き法であり、伏焼法の一種で、その炭は「鍛冶炭」と呼ばれます。
I写真1_R.JPG
冬枯れの里山にかじご焼きの煙が上がります。

カジゴ焼きでは、炭焼き窯を作りません
1〜2mほどの穴を掘って、その中に直径1〜5cm、長さ1mほどの「柴っ木」(シバッキ、薪のこと)を入れ、火をつけて燃やします。
写真2_R.JPG
写真は穴の中の柴っ木に火をつけて、さらにその上に生木の柴っ木を重ねて乾燥させているところです。

柴っ木に完全に火がまわるのを待ちながら、おにぎりを頬張ります^^
I写真3_R.JPG

材が焼きあがった段階で、雪椿の枝葉を燃やして細かな灰で炭を覆います。
写真4_R.JPG

十分に火が入り、上の部分が灰で完全に覆われたら、沢で濡らしたムシロをかけます。
写真5_R.JPG

さらに、ムシロの上に土を被せて蒸し焼きにするんです。
写真6_R.JPG
土を被せずに完全に燃やしてしまうと灰になってしまうので、空気を入れずに燃やすことで炭にします。
灰やムシロをかけるのは、土が炭について汚れないようにするためなんだそうです。

1週間ほど後に掘り出して炭を回収し、カマス袋に入れて山を降ります。
しっかり火が消えていないと、家に持ち帰った炭から火が出て火事の原因になることもあったんだとか・・
IMG_0060_R.JPG
カジゴ焼きで出来た炭は主に家庭の堀ゴタツ用に使われます。
細かい炭ですが、着火が早く火力が弱いため、ほんのりとした暖かさだったため、暖をとるのに最適だったそうですよ^^

カジゴ焼きは、只見町では1960年代までは盛んに行われており、主に11月〜12月の秋の収穫や雪囲いが終わってから、夫婦や親子で山に入り行われていました。
各地から立ち上るカジゴ焼きの煙が只見の初秋の風物詩だったと言われます。

その後、練炭などの燃料革命により次第に廃れ、今では全くと言ってよいほど見られなくなりました。

今回はこうした伝統的な炭焼き法を約50年ぶりに復元し、記録として遺そうとする試みでしたが、これを機会に復活を願いたいと思います。
posted by ブナ at 11:56| Comment(1) | できごと
この記事へのコメント
 2013年の記事なんですね。これを書いているのは2020年です。
 昨年、何度か自然観察会に参加してカジゴ焼きを知りました。新潟の方から伝わったとの話ですが、私の住む加茂市の中山間地域に住む人に聞くのですが皆さん知らないといいます。三条市の中山間地域、旧下田村の人には聞いていないので分かりませんがどこから伝わったのかは、そのうち分かると思います。ただ当地は昔、製材所が多かったことから端材を蒸し焼きにして炭を作っていたという話はききました。
Posted by 佐藤光信 at 2020年01月28日 11:13
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