2024年11月26日

11/17 只見こども藝術計画「ブナの森の大きな地図と小さな地図」ワークショップの開催報告

 11/17(日)、今年度第二回目の只見こども藝術計画「ブナの森の大きな地図と小さな地図」を開催しました。講師にはアーティストの岩田とも子さんをお迎えし、町内の17名の方(只見高校生1名、小学生7名、保育所児童4名、0歳児1名、親御さん4名)にご参加いただきました。

岩田さんホームページ
http://shizenkansatsu.net

 今年のワークショップのテーマは、「ブナの森の大きな地図と小さな地図」。

 ブナの森を歩きながら見つけた葉っぱや枝、木の実などを観察して、それらを使った地図を作ったり、葉っぱなどの模様をよく観察して隠されている地図を探します。

 前の週の11月10日には“大きな地図を作る”ワークショップを行いましたが、今回は“小さな地図を作る”ワークショップです。会場は前回同様に楢戸集落のブナ二次林の観察の森です。

 早速、子供達からは、「どのくらい小さな地図をつくるの?」、と質問がありました。岩田さんから子供達に厚紙で作ったフレームが渡され、今回はこのフレームを使って森の中の葉っぱや枝、石などの模様などをよく観察し、その中に隠された小さな地図を探すことになりました。例えば、葉脈が地図のように見えたりします。気に入った地図となる葉っぱ、枝などは袋に入れて持ち帰ります。石など持ち帰れないものは写真に撮って持ち帰ります。

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このクリの木の樹皮にも地図?

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イワガラミの葉っぱに地図?

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ブナの葉にムラサキトビムシがたくさんいました

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ホオノキの落葉の葉脈はまるで地図のよう

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落葉を探ると菌糸が。張り巡らされた菌糸もまた地図のように見えます

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暖かい日差しの中、地図探しも捗ります

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お気に入りの地図は探せたでしょうか

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ブナの巨木のまで記念撮影。大人たちも夢中で地図を探しました

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フレームから見える景色の面白さにハマりました


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この他に、林内では福島県森林環境交付金を活用して製作した観察の森内案内標柱の解説と整備体験を行いました


 次に、会場をただみ・ブナと川のミュージアムに移し、創作活動です。創作は持ち帰ったお気に入りの地図がある葉っぱなどを見ながら、画用紙に色鉛筆で地図を描きます。虫眼鏡で細かく観察したり、ペンライトで明るくしたり、陰影が地図のように見えないか実験もしたりします。地図が描けたら、トレーシングペーパーを重ね、鉛筆で地図の説明を書き込みます。

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 作品が出来上がったら、みんなの前で発表です。発表が恥ずかしくても、岩田さんが上手に聞き出してくれます。子供達が地図を説明してくれる中で、また別の子供が「私もここに行ってみたい!」と言ってくれました。これに岩田さんは、「それって地図の本質的なことかもしれないね」と反応。子供達の素直な感想に、はっとさせられました。

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 今回のワークショップでは子供達に(大人も)小さなフレームを使ってもらい、森の細部を観察してもらいました。また、その細部から見えてきた小さな地図を想像し、描き、自分ではない誰かに伝えることができました。今後、只見町のどこかで2回のワークショップで完成した作品を展示する予定です。詳細はブナセンターのホームページなどでお知らせします。

 以下に、今回の作品の一部を紹介します。

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posted by ブナ at 17:32| イベント