町内の某水田で、圃場整備が行われるいうことで、絶滅危惧種であるヒメシロチョウの保全のために、福島県南会津農林事務所、只見町での現地調査に立ち会いました。
圃場整備は、近年の農業機械の大型化、さらには、農業の担い手不足による圃場の効率化のために全国的に行われるようになっているとのことです。問題のヒメシロチョウは、食草となるツルフジバカマが生育するような河川敷や農耕地周辺の草地に生息しており、河川改修や圃場整備による土地の改変により草地が失われることで全国的に数を減らし、現在は、環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類(IA類に準じて、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に分類されています。
この水田も大区画化する整備が予定されており、今回は整備予定地に生育するヒメシロチョウの食草であるツルフジバカマの分布確認調査を行いました。調べてみるとツルフジバカマは圃場周辺の法面の下部に多く生育しており、圃場整備の際にそれらをいじらないようにすることで保全ができそうでした。調査中、ヒメシロチョウもヒラヒラと舞いながら姿を現し、まるで「きちんと保全してくれよ」と伝えてきてくれたようでした。
只見の水田環境には、まだこうした貴重な自然や生き物が残されていることがよくわかりました。今の時代ですから、このような環境で作られる農産物もまた価値の高いものです。只見町も農業の担い手不足のため圃場整備が行われますが、そうした中でも豊かな自然を残し、そのことが只見の農業の付加価値の向上につながってくれることを期待したいと思います。まさに人と自然との共生ということだと思います。実際に農業をされている方達には大変なご苦労があろうかと思いますが、我々も自然環境の面から微力ながら支援できればと考えています。
ぜひ皆さんも只見町の農業を応援してください!
2024年07月06日
絶滅危惧種が舞う水田
posted by ブナ at 00:48| イベント