かんじきやスノーシューを履いて出発です。
まず、残雪の山を眺めながら観察する森林についての説明です。細い尾根に自生しているのはキタゴヨウ。冬でも葉をつけている常緑針葉樹で、マツの仲間です。集落の奥、山裾に広がるのがスギの人工林です。その奥に、かつては薪炭林として活用されていたブナなどの落葉広葉樹林が見られます。今回観察するブナ林も同様の森林です。


森林の入り口でブナの冬芽を観察しました。ここでは紙谷館長より、枝葉だけが伸びてくる葉芽と枝葉に花も包含した混芽の違い、ブナの受粉方法やその特性にあわせたブナ林保全の在り方などについて解説がありました。

森林内では、雪で覆われた急斜面を進み、目的のブナの大木に到着しました。館長の淹れたコーヒーで一息つきつつ、豪雪の圧力によるスギとブナの根曲りの形成過程の違いや根曲がり材の特殊性についての解説がありました。ここで記念撮影をしました。
かんじきやスノーシューで雪に覆われた林を歩く、この時期の只見らしい経験ができたと思います。次回の観察会のご参加もお待ちしております。