2019年07月08日

自然観察会「深沢集落 余名沢のブナ林−ブナ二次林のこれからを考える」

去る6月30日(日)に、季の郷湯ら里から近い余名沢のブナ林で自然観察会を実施しましたのでご報告します。

 当日は朝から大雨でしたが、傘を差しながら目的のブナ林へを目指しました。観察路沿いのミズナラ林、スギ林は、樹高が高く、極めて良好に成長していることがわかります。

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▲散策路の左手にはナラ二次林、右手にはスギ林が見える

 余名沢のブナ林は薪炭利用やスギの植林が混ざるなど、人との関わりで成立した二次林です。地表に残るかじご焼きの跡からもその歴史を伺い知ることができます。かじご焼きは、只見町で行われていた炭焼き方法で、炭焼き窯を作らず、地面に穴を掘り、そこに直接灌木を入れて作る自家製用の炭を焼く方法です。晩秋にあがるかじご焼きの煙は只見の秋の風物詩で、その痕跡は今でも町内のあちこちに見られます。

 ブナ林をよく観察すると、同じ二次林でも、混みあった部分では個々のブナの木の枝葉の広がりが少なく、一方、隣接木との間が広々とした部分では枝葉を大きく広げ、明らかに良く成長している様子が比較できました。

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ブナ林を観察する参加者

 足元には、ブナの実生や若木が見られ、最近のブナの豊作年は、2018年、2015年、2011年であり、複数の樹齢が混在していました。暗い二次林内のブナの若木は、最大80cmほどの高さしかありませんが、林冠の切れ目では私たちの背丈を優に越えおり、その差は明らかでした。

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林冠の閉じたブナ二次林

 ブナ林と隣接するスギの林内にはブナ、トチノキ、ホオノキなどの広葉樹の稚樹が侵入していましたが、トチノキの親木は周囲には見られなかったため、動物が運んできたことが考えられます。

 紙谷館長からは新潟県魚沼市の旧薪炭林で実施しているブナ林業を例に、ブナ材の活用や今後の見通しについても紹介がありました。

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二次林のブナの利活用について話す紙谷館長(太いブナの右に立つ黄色い雨具を着た方が紙谷館長です)

 大雨にもかかわらずキャンセルせずに参加された町内外の13名の皆さんは、雨のブナ林を堪能された様子でした。ご参加くださいましてありがとうございました。

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posted by ブナ at 10:57| Comment(0) | イベント
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