2018年03月19日

冬のブナ林と動物たち

昨日の3月18日に自然観察会を行いました。
この観察会は、豪雪地帯只見町の冬を体験し、多雪環境の中で生きる動植物を実際に観察してみよう!というものです。観察地は、所有する集落が水源林として150年以上にわたって保存してきたブナ林とその周辺でした。

この日は朝から快晴で冷え込んだため、積雪の表面が凍って固雪となっていました。スノーシューやかんじきで雪上を歩く予定でしたが、長靴のまま歩くことができました。

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林縁ではウサギの食痕とカモシカの足跡を観察することができました。ウサギの食痕は目の高さほどにあり、ピーク時にはそのあたりまで積雪があったことをうかがい知ることができました。

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林の入口は、樹木が少なく開けていて、あちこちの雪の中からフジのツルがまっすぐと上に伸びているのが見立ちました。途中からまわりの高木にしがみつき、さらに上へと登っていっています。たくましいフジの生命力を感じました。

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こちらが水源林のブナ、只見町では水林(みずばやし)と呼んでいます。只見町は河川が多く水が豊かですが、水利権があるため勝手に水を使うことができませんでした。そこでかつては、この下にあった水田を潤すために、水林の斜面の下から出ている湧水を利用していました。そのため水が枯れないよう林を保存し、現在では、胸高直径80p前後の大木が優占する林に成長しています。

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ここでは、このブナ林の特徴や人の利用の歴史について解説し、また、ブナの冬芽を観察しました。落ちていた枝の先についていた冬芽を使って、その中をのぞいてみました。中には葉の芽に加えて花の芽が入っていました。混合芽と呼ばれています。ブナは、年により花が着く年と着かない年とがあることが知られていますが、今年はずいぶんと花が咲きそうです!

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その後、雪の観察をしました。林の平坦な場所で参加者に積雪深の予測をしてもらいます。そして、実際に測ってみるとおよそ2メートルでした!

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また、雪を掘り、その下の林床植物の様子を観察しました。

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下の写真の葉はユキツバキです。みごとにぺちゃんこになっています。これらの林床植物は、このように押し倒されても、枝が傷ついていないので、雪がとけると再び立ち上がって成長することができます。多雪環境に適応した植物です。

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只見町でも一日一日とまわりの雪が少なくなっていっています。残り少ない冬の季節、参加者の方々には只見町の雪を十分に体験していただくことができたようです。ご参加ありがとうございました!

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posted by ブナ at 14:00| Comment(0) | 自然観察会
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