2015年11月02日

10月25日に観察会「伊南川の河畔林を観察しよう!」を開催しました。

24日の講座に引き続き崎尾均氏(新潟大学教授)に指導・解説をしていただきました。
前日の講座をうけて実際に自然植生の河畔林であるユビソヤナギ、シロヤナギ林や河畔林に侵入した外来種ニセアカシアを観察しました。
観察会は伊南川の河畔林数か所を回りながら行いました。

まず、上流部に向かいニセアカシアが治山のために山腹植栽されたところを見に行きました。
観察するニセアカシアまで距離があるので双眼鏡をのぞきながら解説を聞きます。
今の時期は葉を落としてさやを着けているのでそれを目印にニセアカシアを探します。
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ニセアカシアは種子が川などを流下し生育範囲を拡大するので下流が心配です。

そこから下流に行くとやはり中州にニセアカシアの姿が確認できました。
慣れてくると葉でも簡単に判断できるのですが、葉が落ち種子がたくさん着いた上流のこニセアカシアと比べると遠目では分かりにくいです。
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上流から流れてきた種子から定着したのでしょうか。

河川の他に道路脇に植栽されている場所もあります。
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根元を掘ってみると隣同士の個体が根で繋がっていました。
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これが根萌芽(こんぼうが)です。
ニセアカシアはこの根萌芽を使っても数を増やします。

ニセアカシアは大量の種子と萌芽・根萌芽で増えて、在来種の植生を駆逐し、一面がニセアカシアになってしまいます。
ニセアカシアの拡大を止めるためには上流域の種子供給源を断ち、長い期間周期的に伐採を繰り返し行うことが必要です。
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最後に、本来只見町周辺の自然植生・河畔林に成立するユビソヤナギ、シロヤナギ林を観察しました。
この場所は9月の大雨で地形が大きく変わっていました。
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ここでは、ヤナギ林のことや河畔林の成立にはこのような攪乱(かくらん)が必要なことを教えていただきました。

今回の観察会を通して、外来種の問題を身近に感じられました。また、今ある河畔林がどのように形成されたかが分かり、絶滅危惧種のユビソヤナギを含む只見町の河畔林の重要性を再認識できました。

途中天候が崩れることもありましたが、参加者の皆さんは興味津々に崎尾氏の話を聞いていました。
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posted by ブナ at 15:08| Comment(0) | 自然観察会
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