2014年06月29日

自然観察会「開花中のヒメサユリの自生地を訪ねる」

去る6月22日(日)にヒメサユリをテーマとした自然観察会を行いました。遅くなりましたが、ご報告します。

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あいにくに雨となりましたが、みなさん装備万端!無事に出発しました。

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三石神社の森を抜け、百合平に到着。平地でのヒメサユリの開花ピークは6月中旬のため、開花中のヒメサユリを見ることができるかやきもきしましたが、この通り!咲いている姿を見ることができました。

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百合平は人の管理によって日当たりのよい草地となっていますが、まばらに生えるスギによる日陰と土地の起伏とにより、雪解けが早い場所と遅い場所の両方ができました。この時期でも花を見ることができたのは、環境が多様であったためなのだとか。

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ヒメサユリは、種がまかれた翌々年に初めて1枚だけ葉が出ます。ゆっくり時間をかけて成長し、花をつけるまでには5年以上かかるのだとか。1枚葉の状態や複数葉の状態など、ここではヒメサユリを間近で見ることができるため、成長の様子をじっくりと観察しました。

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続いて、人手の入らない自生環境で咲いているヒメサユリを入叶津に見に行きました。
川岸の草地の中に数本のヒメサユリが咲いていました。
ヒメサユリは雪田草原や尾根のガレ場、雪食地形などが自生環境となっています。
崖下は雪崩でたまった雪が遅くまで残っていることから、上のほうよりも開花が遅いのだそうです。

只見町の自然の最大の特徴は豪雪にあります。ヒメサユリを通して、雪の影響を再確認しました。

自然観察会には、町外を中心とした16名方にご参加いただきました。ありがとうございました。
ヒメサユリの花に再び会えるのは、次の春です。

posted by ブナ at 11:41| Comment(3) | 自然観察会
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