岩田さんホームページ
http://shizenkansatsu.net
今年のワークショップのテーマは、「ブナの森の大きな地図と小さな地図」。
ブナの森を歩きながら見つけた葉っぱや枝、木の実などを観察して、それらを使った地図を作ったり、葉っぱなどの模様をよく観察して隠されている地図を探します。
前の週の11月10日には“大きな地図を作る”ワークショップを行いましたが、今回は“小さな地図を作る”ワークショップです。会場は前回同様に楢戸集落のブナ二次林の観察の森です。
早速、子供達からは、「どのくらい小さな地図をつくるの?」、と質問がありました。岩田さんから子供達に厚紙で作ったフレームが渡され、今回はこのフレームを使って森の中の葉っぱや枝、石などの模様などをよく観察し、その中に隠された小さな地図を探すことになりました。例えば、葉脈が地図のように見えたりします。気に入った地図となる葉っぱ、枝などは袋に入れて持ち帰ります。石など持ち帰れないものは写真に撮って持ち帰ります。

このクリの木の樹皮にも地図?
イワガラミの葉っぱに地図?
ブナの葉にムラサキトビムシがたくさんいました
ホオノキの落葉の葉脈はまるで地図のよう
落葉を探ると菌糸が。張り巡らされた菌糸もまた地図のように見えます
暖かい日差しの中、地図探しも捗ります
お気に入りの地図は探せたでしょうか
ブナの巨木のまで記念撮影。大人たちも夢中で地図を探しました
フレームから見える景色の面白さにハマりました
次に、会場をただみ・ブナと川のミュージアムに移し、創作活動です。創作は持ち帰ったお気に入りの地図がある葉っぱなどを見ながら、画用紙に色鉛筆で地図を描きます。虫眼鏡で細かく観察したり、ペンライトで明るくしたり、陰影が地図のように見えないか実験もしたりします。地図が描けたら、トレーシングペーパーを重ね、鉛筆で地図の説明を書き込みます。
作品が出来上がったら、みんなの前で発表です。発表が恥ずかしくても、岩田さんが上手に聞き出してくれます。子供達が地図を説明してくれる中で、また別の子供が「私もここに行ってみたい!」と言ってくれました。これに岩田さんは、「それって地図の本質的なことかもしれないね」と反応。子供達の素直な感想に、はっとさせられました。
今回のワークショップでは子供達に(大人も)小さなフレームを使ってもらい、森の細部を観察してもらいました。また、その細部から見えてきた小さな地図を想像し、描き、自分ではない誰かに伝えることができました。今後、只見町のどこかで2回のワークショップで完成した作品を展示する予定です。詳細はブナセンターのホームページなどでお知らせします。
以下に、今回の作品の一部を紹介します。