2024年10月30日

10月14日(月・祝)秋のブナ林観察会「どんぐりが実り、移動する秋を楽しむ」開催報告

 10月14日(月・祝)に、秋のブナ林観察会「どんぐりが実り、移動する秋を楽しむ」を布沢・癒しの森で開催しました。参加者は町内者16名、町外者7名の計23名の参加がありました。今回の観察会には、前日の10/13に只見公民館にて講演を行われた箕口秀夫博士に講師として同行していただきました。
 前日に許可を受けたネズミトラップ17個を仕掛けており、この観察会では、実際にネズミがトラップに掛かっているかを確認しながら進んでいくことになりました。

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▲ブナ林を進む参加者


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▲ネズミトラップについて解説する箕口博士。トラップの中には布団綿とヒマワリの種が入っている。ネズミが入ると入口が閉まる。


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▲箕口博士によると、斜面などにある小さな穴や隙間は、入口がつるつるであれば生き物が利用している可能性が高いそうだ。反対に葉や木屑があれば使われていない場所だという。


 10月の3連休は晴れが続きましたが、箕口博士によると、ネズミは天敵に狙われにくい悪天候の方がよく活動しているためトラップには掛かっていないかもしれないと話されていました。

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▲ブナ林の様子


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▲キノコを撮影する参加者


 木々はまだ青々としており、紅葉はほとんど見られませんでした。それでも、あちこちにブナハリタケ、カラカサタケなどのキノコが生えていたり、コナラやミズナラのドングリ類が落ちていたりと、小さな秋を感じることができました。

 ネズミを観察できることを期待しながら全てのトラップを確認しましたが、今回は残念ながらネズミを捕まえられませんでした。ネズミは初めて見る物は警戒しますが、数日経つと慣れてきて好奇心が勝るようになるそうです。寿命が1年程と短いため、警戒してばかりだと食べ物を得ることができないのでこのような習性をもつのだとか。
 もう少し長い期間でトラップを仕掛けていればネズミを捕まえられたのかもしれません。

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▲トラップに掛かるはずだったネズミについてお話しする箕口博士。


 最後には、参加者全員で「山手線ゲーム」をしました。お題は「ブナ林に生息する動物(範囲は哺乳類、爬虫類、両生類限定)」でした。参加者からはツキノワグマやカモシカ、ハコネサンショウウオ、モリアオガエルなど、多くの動物が挙げられ、それぞれの種について箕口博士に解説いただきました。

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▲ブナ林に棲む動物を挙げていく参加者と解説する箕口博士。


 朝方は冷え込みましたが、晴天に恵まれて少しずつ気温も上がり、歩きやすい日でした。ネズミを直接見ることができませんでしたが、箕口博士のお話のおかげで、森林と動物たちの関わりについて学ぶことができました。
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。次回の観察会にもぜひご参加ください。
posted by ブナ at 11:30| 自然観察会

2024年10月23日

只見こども藝術計画「ブナの森の大きな地図と小さな地図」の開催について

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 昨年の只見こども藝術計画「ブナの森の葉っぱ日記」でお世話になったアーティストの岩田とも子さんを迎え、今年は「ブナの森の大きな地図と小さな地図」と題したワークショップを開催いたします。
 1回目は【森】全体を五感であじわい、葉っぱや枝、木の実などの自然物を使って森の地図をつくります。2回目は森で見つけた【一つ一つの自然物】を観察し、隠された地図を描きます。子どもはもちろん、大人の方もぜひお誘いあわせの上ご参加ください。

◆日時
 ワークショップ1回目 2024年11月10日(日曜日)9:00−12:00
 ワークショップ2回目 2024年11月17日(日曜日)9:00−12:00
 ※いずれかの参加でも可能です。
◆会場
 楢戸・観察の森、ただみ・ブナと川のミュージアム
◆持ち物
 動きやすい服装、上着(フリースなど)、雨具、長靴、飲み物、おやつ
◆参加費
 一人につき100円(保険料)
◆定員
 10組(事前予約制)
 ※締切日:11月8日(金曜日)
◆申込み・お問い合わせ
 TEL:0241-72-8355(只見町ブナセンターまで)
posted by ブナ at 09:35| イベント

2024年10月21日

浅草岳で初雪

 寒気が流れ込み、気温がグッと下がった10月20日(日)でしたが、浅草岳の山頂付近では午前中に降雪が確認されました。初雪と思われます。

 天気さえ良ければ、山頂から只見の山々や集落の様子などを眺めることができます。遠くには、燧ヶ岳、越後三山、時には佐渡島が見えることもあります。紅葉も進んでおり、木々の葉の鮮やかな色を楽しむことができます。

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posted by ブナ at 00:00| できごと

2024年10月19日

只見町ブナセンター友の会主催「ブナの葉染め体験会」参加募集中

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 ブナの落葉から抽出した染料を用いて、無地のハンカチを染色します。お好みで模様付けもできます。講師は、草木染めを専門に活動されている町内在住の「ぶないろくらぶ」の皆さんです。ぜひお誘いあわせの上ご参加ください。

【日時】2024年11月16日(土曜日)10:00−12:00
【会場】ただみ・ブナと川のミュージアム 1階 セミナー室
【持ち物】エプロン
【参加費】高校生以上:1,000円/小・中学生、町内在住の高校生、友の会会員:無料
【定員】25名(事前予約制)※締切日:11月9日(土曜日)
【主催】只見町ブナセンター友の会
【申込み・お問い合わせ】TEL:0241-72-8355(只見町ブナセンターまで)
posted by ブナ at 11:00| イベント

2024年10月18日

浅草岳の紅葉が深まっています

福島と新潟の県境をまたがる浅草岳(標高1585m)は、新生代第四紀の陸上成層火山です。現在は、雪崩などの侵食によりその火口部は見ることができませんが、浅草岳に連なる鬼ケ面山は外輪山の一部で、鬼ケ面山の東側の絶壁は噴火口の外壁と見られています。

 浅草岳の森林限界を越えた山頂付近は、ブナやミヤマナラ、ミネカエデ、ナナカマドなどからなる矮性低木林とチシマザサ群落、そして、ヌマガヤの雪田草原が広がります。

 朝晩が冷え込んできた最近は、山頂部から徐々に紅葉が深まりつつあります。今週、来週が見頃となりそうです。

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天狗の遊び場

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ミヤマナラの紅葉

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浅草岳から鬼が面山方面
posted by ブナ at 00:00| できごと