2024年04月29日
4月27日(土)「野生植物の花観察会」開催報告
一昨日27日(土)はGW恒例の自然観察会を開催しました。その一日目「野生植物の花観察会」には、町内者9名、町外者9名、計18名の参加がありました。開催地は毎春の恒例となっている、余名沢の観察の森でした。
この春の只見町は異常な高温で、最高気温25℃以上の夏日がこの日までに3回もありました。ただでさえ少なかった残雪はたちまち消え去り、春の花の開花やブナの展葉も瞬く間に進んでしまいました。これにより、カタクリをはじめとした春植物も花の盛りを過ぎてしまいました。が、今回はあまり注目されることのない、開花後の結実の様子などを観察することができました。
春植物ではありませんが、春の花であるスミレの仲間も見られました。ナガハシスミレが多かったほか、オオタチツボスミレやスミレサイシン、マキノスミレも観察できました。
スミレや春植物(カタクリやコシノコバイモ、キクザキイチゲなど)は、種子散布をアリに手伝ってもらうことで知られています。アリに種子を運んでもらえるよう、植物は報酬として、種子にエライオソームという餌を付けます。アリは種子を巣まで運び、エライオソームだけを食物とし、種子本体は巣の傍に捨てます。これによりこれら植物はより広範囲に分布を広げることができるのです。
樹木の展葉も進んでいます。おいしい山菜として人気のコシアブラや、巨大な葉をもつホオノキが特徴的な芽吹きの姿を見せていました。
また、ある地点ではヒトツバカエデの幼木が密生していました。これらは恐らくすべて同じ個体(クローン)で、地中で繋がっていると考えられます。
ブナ二次林まで来ました。ここでは現在、只見こども藝術計画「ブナの森の葉っぱ日記」作品展を開催中です。
ブナ二次林の林床には、昨年春に発芽したブナの稚樹が見られましたが、暗く厳しい日照条件のためか、生き残っている個体は僅かでした。しかし、スギ林の林床では膝丈まで生長した幼木があり、スギ林の日照条件がブナの生育に好適であることがわかりました。只見町では薪エネルギーの普及事業を進めており、その過程でのスギ人工林の伐採と、その後のブナをはじめとした広葉樹林への転換を目指しています。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
posted by ブナ at 16:59| 自然観察会
2024年04月27日
只見こども藝術計画「ブナの森の葉っぱ日記」の展示を再開しました!
雪がとけ一斉に桜が咲いたと思いきや、30度近い夏日を記載している只見町です。
只見町ブナセンターでは昨年「只見こども藝術計画『ブナの森の葉っぱ日記』」を開催しました。
詳しくはこちらから↓
1回目WS
http://tadami-buna.sblo.jp/article/190648131.html
2回目WS
http://tadami-buna.sblo.jp/article/190652150.html
余名沢の森に展示されていた子どもたちの「ブナの葉っぱ日記」は、降雪時に回収していたのですが、本日森の中に再設置してきました。
新緑のブナと子どもたちの想像あふれるアートが融合した素敵な空間が出来上がりました。秋とはまた雰囲気の違うブナの森をぜひお楽しみください。
こちらからマップもご確認いただけます。
http://tadami-buna.sblo.jp/article/190667690.html
只見町ブナセンターでは昨年「只見こども藝術計画『ブナの森の葉っぱ日記』」を開催しました。
詳しくはこちらから↓
1回目WS
http://tadami-buna.sblo.jp/article/190648131.html
2回目WS
http://tadami-buna.sblo.jp/article/190652150.html
余名沢の森に展示されていた子どもたちの「ブナの葉っぱ日記」は、降雪時に回収していたのですが、本日森の中に再設置してきました。
新緑のブナと子どもたちの想像あふれるアートが融合した素敵な空間が出来上がりました。秋とはまた雰囲気の違うブナの森をぜひお楽しみください。
こちらからマップもご確認いただけます。
http://tadami-buna.sblo.jp/article/190667690.html
posted by ブナ at 12:56| イベント
2024年04月23日
「自然首都・只見」の野生動植物の保護・保全にご協力ください
只見町は「只見町の野生動植物を保護する条例」を制定し、町の豊かな自然環境と生物多様性を後世に残し、地域の持続可能な発展につなげることを目指して取り組んでおります。条例では、絶滅危惧種などの保護対象種を保護・保全することやライトトラップを禁止すること(違反者には過料あり)を定めています。こうした条例を定めている背景には、「自然首都・只見」あるいはユネスコエコパークの自然環境、生物多様性を守ることは自分たちの生活を守ることであるという町民の意識があります。
先日、只見町ブナセンターではこの条例を周知する横断幕を町内各所に設置してきました。
生き物たちが動き出すこれからの季節ですが、生き物たちを愛でながら、大切にしながら、只見の季節を楽しんでいただければと思います。そのことが只見町の未来や次世代を担う子どもたちを守ることにつながります。
条例の詳細は只見町のHPからご覧いただければと思います。
https://www.town.tadami.lg.jp/informa.../2024/04/003567.html
ご理解とご協力のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
先日、只見町ブナセンターではこの条例を周知する横断幕を町内各所に設置してきました。
生き物たちが動き出すこれからの季節ですが、生き物たちを愛でながら、大切にしながら、只見の季節を楽しんでいただければと思います。そのことが只見町の未来や次世代を担う子どもたちを守ることにつながります。
条例の詳細は只見町のHPからご覧いただければと思います。
https://www.town.tadami.lg.jp/informa.../2024/04/003567.html
ご理解とご協力のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
posted by ブナ at 22:20| イベント
2024年04月22日
ツキノワグマも活動開始
塩沢川林道で、対岸にいるツキノワグマを見かけました。雪解け水の溜まった水溜りの周囲で何かを食んでいる様子でした。近くの雪が崩れたり、雪に埋まった枝が雪解けとともに跳ね上がる音に警戒しつつもゆっくりと過ごしていました。
posted by ブナ at 00:00| イベント
2024年04月04日
企画展「誕生から10年。只見ユネスコエコパークのここまでを振り返り、これからを考える」開催のお知らせ
只見ユネスコエコパークは平成26年6月12日に登録されてから今年で10年を迎えます。本企画展では、只見ユネスコエコパークのここまでを振り返り、10年の取組の成果や歩みについて分かり易く紹介します。
「エコパークってどこにあるの?」「自然を守るんでしょ?」「難しいんだよね」と思っている皆様! ユネスコエコパークは自然を守るだけじゃありません。自然とともに私たち人間の社会経済的な発展が目標なのです。また、展示内には次の10年に向けての目標や課題を皆さんと考え、意見をいただくコーナーもあります。皆さんと作り上げるこれからのユネスコエコパーク、ぜひお気軽にお越しください。
(ユネスコエコパークはよく分からない、という方におすすめです)
■会期:2024年4月27日(土)〜9月1日(日)
■会場:ただみ・ブナと川のミュージアム 2階ギャラリー
posted by ブナ at 11:35| 企画展