講師は「ぶないろくらぶ」のみなさん。
ブナの落葉等を染料に使い、絞り染めの手ぬぐいやきんちゃく袋などを作製されており、その作品は「「自然首都・只見」伝承産品」として認証・販売されています。
今回のイベントではブナ林から拾ったブナの葉で、大きなハンカチを染めました。
最初に、只見町の草木染の歴史と、自然と共生してきた只見町がユネスコエコパークに登録された経緯をお話しいただきました。
只見町でもかつては各家々で養蚕を行っており、糸紡から織物、草木染めに至るまで全て自分たちで行っていたそうです。

▲昭和初期に草木染で染められた絹の帯揚げ
正絹(絹100%)は当時の人にとって特別なものだったそうです
この日使ったのはブナの落葉。拾ってきた葉からごみを取り除き、細かく切って染料を作ります。今年はブナの実が凶作で葉に養分が多かったせいかとても濃くて良い色がでたそうです。

▲ブナの落葉

▲ブナの落葉を煮出した染液
染液を煮出している間に、石やゴム、箸などを使ってハンカチに模様を絞っていきます。


▲出来上がりを想像しながら折ったり絞ったり・・・
思い思いの模様を絞ったら、染液へ入れて2回の染め作業を行います。
(媒染はミョウバン液で行いました)

2回目の染めの作業を行い、よく水洗いしたら完成です。

絞りを外してびっくり!浮かび上がる様々な模様に皆さん感動されていました。


僕たちもできました!

会場には様々なブナ染めの作品が展示されており、どれも素敵でした。


「自分で使うものは自分で作る」昔は当たり前でしたが、今となっては貴重なことなのではないでしょうか。
自然と共に暮らしてきた只見町の暮らしの一部を体験することができました。