2020年09月27日

自然観察会「只見の養蚕跡地を訪ねよう!」開催報告

 2020年9月20日(日)に自然観察会「只見の養蚕跡地を訪ねよう!」を開催しました。今回の観察会では、かつて只見の養蚕業における十島桑栽培の中心地であった十島集落を訪れ、史跡などを巡りながら、十島に暮らしていた人々の生活や只見の養蚕の歴史について指導員が解説しました。先週までの酷暑が嘘のように涼しいこの日は絶好の観察会日和となりました。

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 まずは只見川にかかり、塩沢集落と十島集落を繋ぐ十島橋です。今でこそ頑丈で安全な鉄筋コンクリート造の橋ですが、この形になったのは平成9(1997)年1月の事です。かつては、落下の危険のある吊り橋を渡らなければ、塩沢と十島を行き来することはできませんでした。また、滝ダムの建設中に只見川が増水した際には、吊り橋が川の水面に沈んでしまったので、十島集落の住民は船を用いて川を渡っていたとされます。指導員は、このような過去の十島橋の様子などを写真でお見せしつつ、解説しました。

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 次に庚申講の石碑について解説しました。この石碑には昭和35(1960)年の十島集落における庚申講について記されており、年に6回、庚申の日に集まって酒肴を振る舞い談笑していた事、そして、滝ダム建設による耕地の水没とそれに伴う人々の移住をきっかけに、庚申講が解散した事などが読み取れます。

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 鬼渡神社で一休みしつつ、只見の養蚕業の概要や十島集落の養蚕の歴史、十島桑の普及過程などを解説しました。

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 休憩を終えて次の観察ポイントは若林家の屋敷神の石祠と観音堂です。屋敷神は3躰の像からなり、内2躰は水神としての不動明王と蚕の神ですが、最後の1躰がどのような神であるかは、現在ではわからなくなっています。十島では毎年、旧暦の6月に水神祭りが行われていました。本来は山を登り、滝の下にある石祠にお供えをするのですが、体調などの関係で滝まで行けない人々はここで掌をあわせていました。養蚕の神は女性に信仰される場合が多く、観音堂もまた子育ての成就を祈願する場所になることから、十島の集落で暮らす女性にとって大事な場所であることが示唆されます。

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 参加者の方々からの質問に答える指導員。

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 ここで十島にお住まいの菅家さんと合流し、十島の養蚕や十島桑についてお話しいただきました。

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 まずは十島桑が自生している場所に案内していただきました。只見町は冷涼で蚕の飼育に向く気候条件を備えています。一方で、豪雪地帯でもあり、餌となる桑の芽吹きが遅いという難点も抱えていました。そのような只見地域での養蚕を支えていたのが十島桑の存在です。十島桑は強い耐寒性、耐雪性を備えた早生樹でした。そのため、春蚕におけるカイコの孵化にあわせて餌の供給源となることができました。
 この十島桑は只見原産の優良蚕種(カイコの種)である只見蚕と並んで只見の養蚕を有名にした理由の1つです。案内をしてくださった菅家さんはこの十島桑の元株を発見し、持ち帰った菅家治平の子孫にあたります。

 最後に菅家さんのお宅にお邪魔しました。
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 こちらでは、かつて菅家さんの家で使われていた養蚕に用いる器具を見せていただき、どのように使用していたのかをお話ししていただきました。

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 さらに指導員も養蚕を行っていた人々の生活や家の構造について、養蚕を行っていた時期の写真をお見せしながら解説しました。

 ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。


posted by ブナ at 09:41| Comment(0) | イベント

2020年09月19日

只見町ブナセンター付属施設の祝日開館のお知らせ

只見町ブナセンター付属施設「ただみ・ブナと川のミュージアム」および「ふるさと館田子倉」は、通常は火曜日定休とさせていただいておりますが、9月22日(火)は国民の祝日のため開館し、替わりに翌23日(水)を休館とさせていただきます。

○ 祝日開館日:9月22日(火・祝)秋分の日
○ 振替休館日:9月23日(水)

ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
posted by ブナ at 15:43| Comment(0) | イベント

2020年09月16日

只見町の生きもの「アカハライモリ」の配信を開始しました

只見町内で観察できる様々な生物を動画で紹介いたします。
今回はアカハライモリです。
只見町をご訪問頂きましたら、ぜひ現地で観察してみてください。

posted by ブナ at 15:27| Comment(0) | イベント

2020年09月06日

自然観察会「只見の養蚕跡地を訪ねよう!」のご案内

只見町ブナセンターでは、現在開催中の企画展「只見の養蚕」に関連した自然観察会を開催いたします。

観察会では、只見町十島集落の養蚕跡地を訪ね、ブナセンター指導員が解説を行いながら、十島桑などを観察します。ぜひご参加ください。


【自然観察会】只見の養蚕跡地を訪ねよう!
日時:令和2年9月20日(日) 午前9時30分〜12時00分

観察地:十島集落養蚕跡地

集合場所:河井継之助記念館駐車場(福島県南会津郡只見町大字塩沢850-5、午前9時30分)

参加費:高校生以上500円、小・中学生400円
    町内在住の小・中学生・高校生200円
    (入館料、保険料込み)

持ち物:動きやすい服装、飲み物、雨具、マスク

定員:10名
※要事前申込・申し込みの締め切りは9月19日(土)まで

参加申し込み・お問い合わせは只見町ブナセンターまで
電話1(プッシュホン)0241−72−8355

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posted by ブナ at 11:52| Comment(0) | 自然観察会

2020年09月05日

講座「只見の養蚕の歴史と民俗」開催のお知らせ(動画配信)

本講座は、企画展「只見の養蚕」に関連して行い、みちのく民俗文化研究所代表の岩崎真幸氏を講師にお招きし、只見の養蚕にまつわる歴史や民俗について解説いただきます。

なお、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、動画配信にて開催いたします。

1.只見地方の養蚕業の歴史
2.カイコの飼育法
3.養蚕における諸種の信仰
4.質疑応答

この動画の著作権は只見町ブナセンターにあり、動画の改編や掲載資料の無断転載を禁止いたします。
ご理解・ご協力をお願い申し上げます。

お問合せは只見町ブナセンターまで
電話1(プッシュホン)0241−72−8355

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