今回の観察会は移動距離がそんなに長くなかったこともあり、道中の気になった植物など解説をしたりじっくり観察をしながら進みました。大谷地周辺には、只見町の代表的な森林植生であるブナ林のほか、地域住民による過去の薪炭材利用などを経て成立したナラ林や雪解け水や雨水で冠水するような凹地に成立するヤチダモ林があり、それぞれの森林の特徴や成立要因について説明がありました。
観察会には、前日のブナセンター講座の講師にお招きした十日町市立里山科学館越後松之山「森の学校」キョロロの学芸員の小林誠氏にも同行いただき、環境によってブナ林の葉っぱの大きさが異なるなどのブナ林についてのお話や解説するときのポイントを教えていただき、公認ガイドの方々も一般の参加者の方もみんな熱心に耳を傾けていました。
(ラミネート加工してあるものが関東のブナの葉っぱで、左手に持っているのが落ちていた葉っぱです。)
また、大谷地では公認ガイドさんから現在のスギ人工林に代わる前に立派なブナ林があったことをお話しいただきました。
当日は30名の方が参加し、様々な森林植生について学びながら景観を楽しんでいただき、和やかな観察会となりました。