2016年04月29日

ブナの実生

「実生」と書いて、「みしょう」と読みます。種子から芽生えたばかりの、いってみれば赤ちゃんの植物のことです。

ブナは数年に一度、「なり年」、つまり、たくさん実をつける「大豊作」の年があります。昨年(2015年)は、大豊作でした。只見町のあちこちで、実をつけたブナが見られました。

実には種子が2個ずつ入っています。実を覆うトゲトゲしたカバーを殻斗(かくと)と言います。2015/8/11
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秋にはブナの森の地面にたくさんの種子が落ちていました。拾ってきた種子をプランターにまきました。ブナの種子は乾燥に弱いのですが、只見では冬の間、雪の下にあるので、乾燥することはありません。

一冬越した種子が芽生えました!2016/4/8
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しばらく、茎が伸びて種皮をつけたままのこの状態が続きました。2016/4/21
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子葉(ふたば)が開きました!分厚くて濃い緑色です。葉には筋が入っていて、種子の中に折りたたまれて入っていたことがわかりますが、よく、こんな分厚い葉が小さな種子に入っていたものです。2016/4/25
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今日、本葉が開きました!ブナの最初の本葉の縁は少しギザギザしています。芽生えて1年目のブナはこれ以上、葉をつけることはほとんどありません。これから、何十年、何百年とかけて大木に育っていきます。2016/4/29
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山ではブナの葉がすっかり開いています。開きたての葉は柔らかく、たらんと垂れています。ライトグリーンでさわやかです。葉の表面には白い毛が生えています。もう少し経つと、この毛はとれて光沢のある濃いグリーンの葉なります。(一番最初の写真を見てください)
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今、町中からブナの新緑がよく見えます。もう少しするとナラ類が葉を開いて、やがては、ブナもナラも区別ができないほど、山全体が深い緑となるでしょう。今年は、ブナの実生をたくさん見ることができます。足元にご注意ください。

posted by ブナ at 20:49| Comment(0) | できごと

2016年04月25日

春のブナ林観察会の下見に行ってきました。

観察場所である癒し森も下見をしてきました。

今年は雪が少なく、気温が20℃を超える日が続いています。
例年よりも季節の移ろいが早いように感じます。
癒しの森のブナ林も上木は葉が展葉して、まるで初夏の様相でした。

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ブナの新緑がみられましたが、観察会まで一週間ほどあるので徐々に深緑に変わっていくでしょう。
春の観察会への参加をお待ちしています。
posted by ブナ at 16:56| Comment(0) | 自然観察会

2016年04月23日

春の自然観察会(春の花)の下見に行きました!

4月21日に黒谷川林道に「春の花観察会」の下見に行きました。この時の様子を少しだけご紹介します。

林道入り口では、カタクリとキクザキイチゲのお花畑が出迎えてくれました。

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キビタキがやってきていました。いよいよ夏鳥の到来です!胸の黄色があざやかな美しいオスです。写真をクリックすると大きな画像で見ることができます。

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コゲラも見ることができました。木肌の下に隠れている虫を探しているようです。頭が赤くないのでメスです。

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林道上の斜面には、キケマンの群落ができていました。→ ミヤマキケマンです。失礼しました。

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エイザンスミレをはじめ、いくつかのスミレも咲いていました。

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こちらはヒトリシズカ。静御前の美しい舞姿に例えた名前なのだとか。

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フクジュソウの花が、斜面の下の方にまだ少し残っていました。観察会まであと1週間。残っていてくれるでしょうか?

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花の季節は早く、またどんどんと変わってくと思います。後は行ってみてのお楽しみ!参加者の皆さんと春をいっぱい楽しみたいと思います!

春の花観察会は、4月30日(土)です。参加のお申し込みは、只見町ブナセンターまで(0241-72-8355)。ぜひ、ご連絡ください!
posted by ブナ at 11:37| 自然観察会

2016年04月20日

明日、六十里越え(国道252号)が開通します

福島県と新潟県の県境の峠道である六十里越え(国道252号)は冬季間、積雪のため、通行止めとなります。除雪が終わり、明日、開通の予定です。
例年は5月連休頃の開通ですが、今冬は雪が少なかったためにずいぶんと早い開通です。

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写真手前が只見ダムで堰き止められてできたダム湖である只見湖、その奥の、写真中央よりやや左が田子倉ダムです。田子倉ダムの右脇をくねくねと登っていく道が国道252号です。この奥が明日開通です。この252号は田子倉ダムに堰き止められてできた田子倉湖に沿ってくねくねとカーブしながら登っていき、新潟との県境の峠にいたります。
ダムができ、自動車道となって道筋が変わったところもありますが、この道は昔から福島と新潟をつなぐ道で六十里越えと呼ばれてきました。出稼ぎの人、行商の人、蚕の種(卵)を売る人などが行き交った歴史の道です。

峠付近から、雪をかぶった横山(写真奥)がまじかに見られることでしょう。また、道路脇はまだまだ雪がたくさん残っていて、ブナの芽も固く閉じていることと思います。峠から下ってくるに従って、雪が減り、ブナが開いてくるのも観察できるかもしれません。只見の町の中までくだれば、桜が満開です。


開通とはなりますが、峠のトンネルの出入り口付近で、標高は900mあります。平地よりも天気は悪いことが多く、時ならぬ雨や雪となることがあります。また、道路も急カーブの続く山道です。くれぐれも気をつけて運転して下さい。
posted by ブナ at 11:59| Comment(0) | おしらせ

2016年04月19日

稲荷様

はじめに、国道252号線再開通のお知らせです。
4月21日(木)正午より、福島県只見町と新潟県魚沼市を結ぶ「国道252号線」が、例年より1ヶ月近く早く再開通します。
いつの間にか只見町にもツバメが飛来し、サクラも咲き始めました。
木々が芽吹き始める田子倉湖の絶景を眺めながら、ぜひ只見町にお越しください。

さて、今日は「稲荷様」信仰をご紹介します。
稲荷様と言えば、皆さんキツネを思い浮かべる方が多いと思いますが、只見町には稲荷様の社や祠が多数存在します。
それらは個人や、数件の家々からなる組で管理し、五穀豊穣を願って信仰されてきました。

旧暦2月の初午(最初の午の日)は、稲荷様の日とされています。
初午の日にはお供え物をもって、豊作を祈願するのが集落の習わしです。
ある地区の今年の稲荷様の様子です。今年は3月13日が初午でした。
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集落のお年寄り達は「キツネは油っこいものが好きだ」と言って、ニシンや油揚げ、また餅にワラをとおして稲穂をかたどった「イナボ」を作って、あげもうし(お供え)ます。
右下に見えるのは只見の伝統食「お平」です。
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あげもうしたお供え物は「オゴク」と言い、家に少し持ち帰って「ご利益ご利益」と家族で食べるんです。
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ちなみに、今年は例年にない浅雪でしたが、大雪だった2013年はこのような状態でした!
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2013年に比べると、今年は本当に雪がありません!
春植物の開花や、ブナの開葉など季節が1ヶ月近く早い只見町です。
posted by ブナ at 17:13| Comment(0) | できごと